死の海を泳いで スーザン・ソンタグ最期の日々

  • 岩波書店 (2009年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784000234627

みんなの感想まとめ

強靭な意志を持つソンタグの闘病と、彼女を支える息子リーフの葛藤を描いた作品は、死に対する深い思索と愛情に満ちています。病の宣告を受けたソンタグは、死を受け入れられず、必死に生きる道を模索し、その過程で...

感想・レビュー・書評

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  • 強靭な意志によってみずからの道を切り開いてきたソンタグ。
    そんな彼女にとって、死は何よりも受け入れ難いものだった。
    病の宣告を受けたソンタグは、
    生き残るため、死にものぐるいの努力に、
    息子デイヴィド・リーフや友人たちを巻き込んでいく。
    リーフは母の望みどおり、あえて「大丈夫だ」と言い続けることを選択する。

    不思議な本だとおもう。
    この本にはソンタグの闘病がこまかく書かれていない。
    彼女の人生についての新しい情報も少ない。
    かとおもえば、同じくだりが何度も書かれ、
    話が前後したりもするので、最初は非常に読みづらい。
    だが、リーフの文章に生じた静かな「混乱」が、
    母への深すぎる愛と、
    強烈な個性をうしなった戸惑いを、なにより雄弁に語っているようにも感じられる。

    ※著者リーフはソンタグが10代で産み、
    「最高の友だち」と呼んだ愛息子。ソンタグの著作の編集も行った。
    ソンタグ晩年のパートナー、写真家アニー・リーボヴィッツが
    人工授精で女児を産んだときには
    (ソンタグの遺伝子を嗣ぐ)リーフが精子を提供したのではないか
    というウワサが流れたが、のちに否定されている。

  • ふむ

  • 2020/4/23購入

  • 文学

  • 血液の癌であるMDSから生還する為に、あらゆる活路を求め続けた、ソンタグとご子息の闘病記。ソンタグは、深層では死を否定し、ディディオンのように“生き続ける為に、自らに物語を語り”続けた。それでも病は進行し、ご子息や周囲は、かける言葉が困難になってゆく。自分が抱く希望や励ましなどは、根拠の無い儚いものだと感じる無力感。生き遺った者が抱く、裏切ったような罪の意識。大切なひとを看取る時、これらを感じることは、少なくないと思う。死力を尽くしたご子息の言葉が、身につまされる。

  • 死に直面したときに訪れるのは生に対する執着。

  • スーザン・ソンタグの死を息子が書いた本。
    彼女はパリのモンパルナスに埋葬されているそうです。

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著者プロフィール

1952年ボストン生まれ。プリンストン大学卒業。ノンフィクション作家。スーザン・ソンタグの実子。著書に『死の海を泳いで―スーザン・ソンタグ最期の日々』。

「2014年 『こころは体につられて 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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