初期キリスト教の霊性: 宣教・女性・異端

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000234634

作品紹介・あらすじ

なぜ、人間らしい生のあり方を阻むものに対する批判的精神を、キリスト教は衰微させたのか。その歴史的な転回点はどこにあったのか。霊性とは、神の霊に応答しつつ生きる人間の、社会的な次元を含むダイナミックな生のあり方を指す。この独自な霊性理解に立って、キリスト教成立期の知られざる諸相を追跡する。救済観と共同体意識の成立、信仰共同体における女性の位置づけ、正統と異端の葛藤-これらはいずれも著者の長年にわたる新約聖書学研究を導いた三つの指標であった。キリスト教の正負両面の歴史を、囚われることなく見定めるための視座を求めて、諸文書の海をわたった営みの到達点を示す最新論集。

著者プロフィール

あらい・ささぐ氏は、1930年生まれ。東京大学教養学部、同大学院西洋古典学専攻を経てドイツ・エアランゲン大学で神学博士を取得。原始キリスト教史・グノーシス研究に開拓的な業績がある。現在、東京大学および恵泉女学園大学名誉教授、日本学士院会員。著書『荒井献著作集』(全10巻+別巻、岩波書店)、『使徒行伝』上中下(新教出版社、現代新約注解全書)ほか多数。

「2018年 『キリスト教の再定義のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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