思想史家が読む論語 「学び」の復権

  • 岩波書店 (2010年4月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784000234764

みんなの感想まとめ

学ぶことの愉しみを感じることができる一冊で、孔子の言葉が具体的な相手に向けて語られている点が魅力です。著者は、後世の解釈が積み重なった『論語』の原初的な意味に迫り、読者に新たな視点を提供します。各講義...

感想・レビュー・書評

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  • 子安宣邦『思想史家が読む論語 「学び」の復権』岩波書店、読了。「論語」ほど注解の多い書物はあるまい。しかし、オリジナルとコピーの豊穣さが読み手を幻惑してしまう。本書は、思想史を踏まえた上で、「読む」意義を一新する一冊。本書を読むうちに「論語」と対話する自身を再発見する。

    著者が重視するのは、「論語」が弟子たちとのやりとりということ。「論語」自体対話形式だが、副題「学び」の復権こそ、孔子の眼目ではなかったのか。本書は著者の市民講座が素材だが、その講義は、自発的に学ぶ意義を問い直す。

    「われわれが見出すのは、なお可能性をもって開いているテキストである。われわれがなお意味を問いうる可能性をもったテキストとして『論語』を見出すことである」。 http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0234760/top.html

  • 孔子は常に弟子たちとともにあった。孔子の言葉は、概念化・一般化した抽象的なものではなく、語っている相手に即して具体的だった。後世、さまざまな人たちが『論語』を読解して一般化につとめていく。『論語』の上には幾重にも先人たちの読みが堆積している。だが、孔子が最初に問いかけた言葉はいつも読みの可能性に開かれている。『論語』というテキストの原初性に向けて、思想史家の読解が始まる。学ぶことの愉しみに満ちた論語講義。

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著者プロフィール

1933年生。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。文学博士。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長。専攻-日本思想史、倫理学。
主著:『江戸思想史講義』『宣長学講義』『徂徠学講義』『漢字論』『思想史家が読む論語』(岩波書店)、『伊藤仁斎の世界』『平田篤胤の世界』『方法としての江戸』『仁斎学講義』(ぺりかん社)、『はどう語られて来たか』『昭和とは何であったか』『「大正」を読み直す』(藤原書店)、『鬼神論』『歎異抄の近代』(白澤社)、『国家と祭祀』『とは何か』『和辻倫理学を読む』『日本人は中国をどう語ってきたか』(青土社)。

「2017年 『仁斎論語 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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