死者は地上に

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000234818

作品紹介・あらすじ

一九五〇年代、オルグに入った炭鉱で、ダイナマイトを抱えて自爆した心やさしい活動家。一九七〇年代、ソウルに母国留学し、夏休みで帰郷した直後、山に入って命を絶った純真な青年…。彼らはなぜ自ら命を絶ったのか。そして死の真相は、なぜ三〇年も隠され続けてきたのか。物言わぬ死者たちの魂を探し求めて、老作家は東北の緑野を彷徨う。

感想・レビュー・書評

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  • さすがに「火山島」に比べると落ちるが、ポリフォニックかつ重厚な語り口のもたらす充実した読後感はさすが。

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著者プロフィール

1925年生まれ。小説家。「鴉の死」(1957)以来、済州島四・三事件を書きつづけ、1万1000枚の大長編『火山島』(1976~97)を完成。小説集に、『鴉の死』(新装版1971)、『万徳幽霊奇譚』(1971)、『1945年夏』(1974)、『遺された記憶』(1977)、『幽冥の肖像』(1982)、『夢、草深し』(1995)、『海の底から、地の底から』(2000)、『満月』(2001)、『死者は地上に』(2010)、『過去からの行進』(2012)など。『火山島』の続編『地底の太陽』(2006)に続き、2019年に続々編「海の底から」の連載(岩波書店『世界』)を完結。その他に『満月の下の赤い海』、『新編 鴉の死』(共にクオン 2022)。評論集には、『ことばの呪縛――「在日朝鮮人文学」と日本語』(1972)、『民族・ことば・文学』(1976)、『「在日」の思想』(1981)、『故国行』(1990)、『転向と親日派』(1993)などがある。

「2023年 『金石範評論集Ⅱ 思想・歴史論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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