初期マルクスを読む

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 25
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000234863

作品紹介・あらすじ

マルクス、その可能性と限界-六〇年代、政治の季節の、こわばり青ざめた顔に血を通わせる、人間マルクスへの接近。著者自身の翻訳によって、死、性愛、感覚、音楽などをめぐる、初期マルクス・アンソロジーを編む。疎外のむこうにマルクスが見て取った全人的人間像を探り、その人間観・自然観の変奏のプロセスを追う。人間解放のヴィジョンの再生のために。

感想・レビュー・書評

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  • 青年マルクスの目に労働、社会、国家はどのように映っていたのか。一気に読める内容ではないが、久しぶりに、先へ先へと気持ちを走らせながら読んだ。

  • ヘーゲルの著作を分かりやすい日本語で翻訳したことで知られる著者が、初期マルクスのテクストを読み解きつつ、その思想を解説している本です。「岩波市民セミナー」で著者がおこなった4回にわたる連続講義に基づいています。

    『経済学・哲学草稿』を中心に、『ヘーゲル国宝論批判』『ヘーゲル法哲学批判序説』、そして『ドイツ・イデオロギー』などの著作が取り上げられています。

    初期マルクスの疎外論と、マルクスの人間観、とくに人間を社会的存在とみなす発想を、とことん噛み砕いて分かりやすい言葉で説明しているのはさすがです。また、ヘーゲルとの関係についても、著者自身の考えが論じられています。

  • 和図書 134.5/H36
    資料ID 2012103114

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、3階 請求記号134.53/H36

  • 長谷川氏のマルクス解釈
    初期マルクスを哲学的に読み解き、彼の思い描く真の労働、人間的解放の姿を遠望する

    読了した感想としては、3つ
    すごく読み易く書いている
    それゆえ定義が曖昧で語意が重複している部分も
    想像力を働かせて読むと面白い

    完全なる空想だが、マルクスは宗教をフォイエルバッハに倣って骨抜きにしたが、しかし、現実の理性的世界の裏にある真なる世界の境地に、理性に目隠しされた日常的生活から到達できるように感じていたのではないだろうか

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著者プロフィール

1940年島根県生まれ.68年東京大学文学部哲学科博士課程単位取得退学.哲学者.自宅で学習塾を開くかたわら,原書でヘーゲルを読む会を主宰.一連のヘーゲルの翻訳に対し,ドイツ政府よりレッシング翻訳賞を受賞.著書『日本精神史』(講談社,2015)『新しいヘーゲル』(講談社現代新書,1997)『高校生のための哲学入門』(ちくま新書,2007)『生活を哲学する』(岩波書店,2008)ほか訳書『精神現象学』(ヘーゲル著,作品社、1998)『歴史哲学講義』(ヘーゲル著,岩波文庫,1994)『芸術の体系』(アラン著,光文社古典新訳文庫,2008)『美術の物語』(ゴンブリッジ著,共訳,ファイドン,2007)ほか

「2018年 『幸福とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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