自分を育てる読書のために

  • 岩波書店
4.24
  • (21)
  • (13)
  • (6)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 134
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000234900

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 公立中学校の学校図書館の司書が、子どもと本の出会いの手助けに奮闘したレポートです。
    具体的なエピソードや子どもたちの反応が、生き生きと伝わってきます。

    まず「すごい!」と思ったのは、司書の小幡さんが岩波少年文庫や福音館書店の児童文学を中学生に読ませることに成功していること。
    最近の中学生は、ライトノベルやホラー要素が盛りだくさんで、見栄えのよいイラストで飾られたエンターテイメント性が高い本を手に取りがちなのですが…。

    子どもたちとの対話を通して「あなたにぴったりの1冊」を手渡していくことは、広い視点で見れば、司書と子どもの間の信頼関係の構築なのです。
    「自分を見ていてくれる大人がいる」という安心感も、不安定な思春期の子どもたちには大きな力になったことでしょう。
    特に双子の兄弟のエピソードが印象的で、大切なことを学ぶことができました。

    また、児童文学や本を読むことが持つパワーを再認識しました。
    誰もが生きていく上で様々な壁にぶつかりますが、その問題解決のための判断力や困難に立ち向かう力を与えてくれるのが、読書なのです。
    特に児童文学の主人公たちは数々の問題の前に、悩み、苦しみ、四苦八苦しながらも前に進んでいきます。
    その姿は私たちの"生きる力"を育んでくれるんですね!

  • 1階閲覧室 019.2||ワ||3

  • 168

    2016年では48冊

  • 本離れをしている中高生に、どうやったら本を手にとってもらえるのか。
    中学校の学校司書として大奮闘をし、めざましい成果を上げた小幡章子氏の実践記録。

    まずは、子供たちとの信頼関係を築くこと。
    土台に、司書側に良書の知識が必要なのは言うまでもありませんが。

  • 素晴らしい作品ばかりだと思うんだけど、いかんせん古い!古すぎる!
    こういう良作を、新装版でドンドン出して欲しいと思うけれど、そうならないのはやはり、内容的にも古いのかもしれません。
    紹介されているのも物語ばかり。共著ですが、脇さんワールドでガチガチに固められていないかな?
    勧められた子どもも、かなり気を遣って困っていたかもしれません^^;

  • 本と出会うことの素晴らしいさを中学生という多感といわれる時期に如何にしてきっかけを作るか、その実体験が綴られています。

  • 私の学校の図書室にもこんな先生がいれば良かったのにと思いました。

    大学に入って本を読む習慣ができ今は図書館で働いていますが、中学・高校時代はなかなか1冊読むのが難しく途中で断念ということがほとんどでした。

    だから、読みきった本は今でもよく覚えています(^ー^)

    読みきれなかった理由はこの本にも出てきた登場人物の名前が覚えられなかったこと。
    そして、本の始まりが面白くなくてそこでストップ(^-^;

    この本にはこれを解決してくれる手がかりを先生が示してくれます。

  • 読書指導としての熱意は伝わるが、学校司書の図書館運営としては違うのではないか。

  • 生徒に本を勧めるときの実例満載。ただただ、とっつきやすいエンタメで時っぽ間を過ごす読書も面白い。けど、ちょうどいい時にちょうどいい本に出会うことは、楽しみながらも、自分自身に刺激が加えられるのだ。ある時はきっかけに、ある時は救いに。

    普段から、ブックトークしまくりの自分ですが、こんな方法もあったか!とちょっとした刺激もありました。

    ちょうどいい時にちょうどいい本、これが大事。その辺の見極めテクニックを学校司書や国語教諭はもっていたい。時期が合わない読書は、生徒を本から遠ざけてしまうもの。

  • 友人に勧められて読んだ一冊。中学校の司書をされていた方の記録。
    ケータイ小説やラノベ、ゲーム的な小説を好む中学生の現在、それらのテキストの功罪、声かけの具体、物語の共有。
    この記録を読むと、大人が思っている以上に、子どもが自分にあう物語を紹介してもらうことを待っていること、子どもたちが欲する物語のレベルが分かった。
    紹介されている本は少年文庫が多く、読んだことがないわたしはこちらに目を向けることの必要性を感じた。が、自分の読みたいものと葛藤するだろうな。
    読書を通じて自分が楽しんだことを、子どもに楽しく伝えることができればいいな。物語と楽しみの共有。

全33件中 1 - 10件を表示

脇明子の作品

ツイートする