ショック・ドクトリン〈上〉――惨事便乗型資本主義の正体を暴く

制作 : 幾島 幸子  村上 由見子 
  • 岩波書店
4.16
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本棚登録 : 635
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000234931

感想・レビュー・書評

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  • 面白さが貫徹していて一気に読める。

  • 災害に関する本かなーと思ったらちょっと違いました。
    危機が発生したとき、どういう動きが勃発するのか。
    言われてみるとなるほど、と頷かされることが多いですが、ところどころ感情的な文体にも感じました。

    これから世界でもこのショック・ドクトリンンは加速するかもしれません。
    アメリカでも貧富の差が拡大して、日本でもそうなってる。
    小泉さんの言ってた構造改革で竹中さんの仕事はこれをやることだったんだなあとわかりました
    知っておかないといけないことだと感じました。下巻も読んでみます

  • フリードマンが提唱した過激な市場原理主義(新自由主義)は徹底した民営化と規制撤廃、自由貿易、医療などの社会支出の削減を柱とする。
    こうした経済政策は大企業や多国籍企業、投資家の利害と密接に結びつくもので、貧富の格差拡大やテロ攻撃を含む社会的緊張の増大につながる。
    チリのクーデターをはじめとする70年代のラテンアメリカ、イギリスのサッチャー政権、ポーランドの連帯、中国の天安門事件、アパルトヘルト後の南アフリカ、ソ連崩壊、アジア経済危機、イラク戦争、スマトラ沖津波、ハリケーンカトリーナ、イスラエル 等での
    ケースで検証されている。
    まさに惨事につけこんだ、ショック療法。
    久しぶりに衝撃を受けました。

  • うすうす、そうじゃないかと疑っていた事が、目の前にきれいに整理されて並んでいる。人間の利益追求の欲望の前には立ちふさがる物はないのだろうか?そしてそのために流されるおびただしい血。
    歴史の正しい授業で教材にしてほしい本である。

  • 時代を読み解く教科書。間違いなく歴史に名を刻む名著。
    民営化もTPPもなぜ「連中」が奨めるのか理解が深まり、その真の意味が見えてきて恐怖を感じる!

  • 「自由」という言葉の危さ、反対運動の高揚感のスキを狙った巧みな経済界に愕然。人間の心理を科学的に計算し国を動かすショック療法。現在の日本は南アと同じ。

  • ショック・ドクトリンとは、災害や戦争など、社会に深刻な影響を与える出来事の後の、人々がショック状態に陥っている時期に、一部の人々が社会を大きく変える政策を推し進めること。経済格差が広がることが多い。
    TPPもその一例。

  • まだ読んでいてレビュー書くのは掟破りだけど、これはみんなに言いたい。とにかく、序章だけでも、読んだ方がいい。目次を検討したところ、1章以下は目次に書いてあることのエビデンスを示して論じたものだ。とにかく序章だ! 『ブランドなんていらない』を読んだことのある人なら、序章を読んだらたぶん、ナオミ・クラインのメッセージがなんだか推察できるし、今わたしたちがさらされているある種の暴力やメカニズムがどういうもので、何に気をつけたらいいかもわかるんじゃないか。(2011.10.17.)

  • ショック・ドクトリンとは、戦争や大災害などで国民がショック状態にある時に通常では受け入れられない大きな改革を強行することで、本書ではフリードマンに代表されるような新自由主義がいかに新興国の経済を破壊し尽くしたかが徹底的に批判されています。

    南米に始まり、南アフリカからロシアまでが新自由主義によって蹂躙されていく描写は圧倒的で、特にアパルトヘイトから脱却するべく希望に燃えた南アフリカのマンデラ大統領が外圧に負けて挫折への道を歩む部分などはいろいろと考えさせられました。

    本書の原書は2007年に出版されており、非常に話題になったにもかかわらず今まで日本語訳が存在しなかったのは出版社の怠慢だと思いますが、震災後の今出版されたのは最高のタイミングとも言えるかもしれません。

  • タイトルもズバリで、新刊を入手。
    数年前ネットでこのワードを目にしたときはスキップしたが、この状況では看過はできない。
    猜疑心が増すかもしれないが、人災を天災に転換しようとする発想とはきちんと対峙していかなければならない。

    • watanabe3tipapaさん
      やっと読了。
      3ヶ月かかってしまった。
      やっと読了。
      3ヶ月かかってしまった。
      2011/12/17
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著者プロフィール

1970年、カナダ生まれのジャーナリスト、作家、活動家。デビュー作『ブランドなんか、いらない』は、企業中心のグローバリゼーションへの抵抗運動のマニフェストとして世界的ベストセラーになった。アメリカのイラク戦争後の「復興」に群がる企業の行動に注目したことがきっかけとなった大著『ショック・ドクトリン――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』は、日本でも多くの読者に受け入れられた。『これがすべてを変える――資本主義 vs。気候変動』は、「『沈黙の春』以来、地球環境に関してこれほど重要で議論を呼ぶ本は存在しなかった」と絶賛された。2016年、シドニー平和賞受賞。2017年に調査報道を手がける米ネット・メディア「インターセプト」に上級特派員として参加、他に『ガーディアン』『ネーション』などさまざまな媒体で記事を執筆している。

「2019年 『楽園をめぐる闘い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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