世界名言集

制作 : 岩波文庫編集部 
  • 岩波書店
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レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (603ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000236287

作品紹介・あらすじ

ホメロスから漱石まで、古典の宝庫岩波文庫から選りぬきの名句一、三四〇。

感想・レビュー・書評

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  • 短い言葉が載せてあります。普段、読書をしない方でも気軽に読めるので、
    その中からご自分の好きな言葉を見つけ出して下さい。
    自分を奮い立たせてくれる言葉に出会うことができますよ。
    この本以外にも「名言集」という題名の本がいろいろと出ています。

  • 《教員オススメ本》
    通常の配架場所: 3階開架
    請求記号: 159.8//I95

    【選書理由・おすすめコメント】
    言葉の持つ深さを味わうことができる書籍です。この名言集を通して、多くの言葉に出会ってください。
    (現代政策学部 真殿仁美先生)

  • 辞書のようなかたい装丁ですが、中身は文字がすっきりと組まれていて読みやすいです。いつでも手に取れる場所に置いて、言葉の意味を反芻するような。そんなふうに読みたい本。

  • 憂き事の尚この上に積もれかし限りある身の力試さん

    天の将(マサ)に大任をこの人に降(クダ)さんとするや、必ず先ずその心志(シンシ)を苦しめ、その筋骨(キンコツ)を労せしむ

    天の将に大任をこの人に降さんとするや、必ず先ずその心志を苦しめ、その筋骨を労し、その体膚(タイフ)を窮餓(キュウガ)し、その身行(シンコウ)を空乏(クウボウ)し、その為(ナ)す所を払乱(フツラン)せしむ。心を動かして性に忍び、その能(ヨ)くせざりし所をよくせしめんがためなり。

    天がこれから大任をこの人にさせようとする時には、必ず先ず心身を苦しめ、やることなすこと全てをうまくいかなくする。発奮させ,忍耐させて、これまでにできなかったことを、できるようにするためである。

    これは苦しみに喘ぐ人々に無限の希望を与える力強い励ましの言葉であります。そして更に続けて有名な「憂患に生きて、安楽に死す」 という言葉が出てきます。個人でも国家でも、いろいろな苦しみや悩みがあるときは進歩発展をするが、安楽をむさぼるときは亡びるということです。

    浩然(コウゼン)の気(自分の正しさを信じて何物にも屈しない大きな勇気)

    、「天の将(マサ)に大任をこの人に降(クダ)さんとするや、必ず先ずその心志(シンシ)を苦しめ、その筋骨(キンコツ)を労せしむ」だけでなく、男児を奮起させる多くの言葉があります。

    自ずから反(カエ)りみて縮(ナオ)からずんば、褐寛博(カッカンハク)と雖(イエド)も、吾(ワレ)惴(オソ)れざらんや。自ずから反りみて縮からば、千万人と雖も吾往(ユ)かん。

    意味  自分で省みて正しくないならば、卑しい者に対しても私は恐れないではおれない。自分で省みて正しければ、たとい反対する者が千万人あっても、私は自分の信念にしたがって進む。

    易経は占いの書であるとともに、修養、立命の書でもあります。また、政治、経済をはじめ万般の事象に対して無限の示唆をあたえてくれます。ただ、占うときには次の注意が必要です。

    ①「初筮(ショゼイ)には告ぐ。再三すれば涜(ケガ)る。涜るれば告げず」

    最初の占いには神意が伝えられます。お告げが気に入らないからと再三占えば穢れて、穢れれば神意は伝えられません。(占う人の誠意が大切)

    ②「易は以て険を占うべからず」

    非理違法とか、逆悪なことに占いを用いてはなりません。

    ③「卜(ボク)は以て疑を決す。疑わずんば何ぞ卜せん」

    疑問があるときに占うべきであって、はじめから事理明白なことを占ってはなりません。

    ④「善く易を為(オサ)むる者は占わず」

    行を修め徳を積み、智明らかにして理に達する者は、占いを用いなくても、吉につき凶を避けることができます。

    六十四卦(ろくじゅうしけ、ろくじゅうしか)

    《知言》とは、ヒ辞(かたよった言説)・淫辞・邪辞・遁辞を見抜く明
    をもつことである。《浩然の気》は要するに穏やかなのびのびとした和
    気のことだが、孟子自身『言い難し』といっているくらいで、その解説
    はなかなか難解である。「その気は、きわめて広大、きわめて剛健で正
    しく素直なもので、これを害せぬように養えば、天地の問いにも満ち満
    ちる」宇宙自然と合一した境地であり、「その気は義と道(正義と人道)
    とにともなって養われ、これを欠いては萎んでしまう。これは自分自身
    の中の正しさをつみ重ねていって生れるもので、よそからとってくるこ
    とのできるものではない。また自分でも満足できる行いをしなければ、
    この気は萎えてしまう」ものなのである。気を養う心構えを忘れてしま
    ってはならないが、気負って無理をしてはならない。


    陳臻「先日、斉王から二千両を贈られたのに、先生は受け取られませんでした。それなのに、宋では千四百両を、薛(セツ)では千両を受け取られました。どちらかが間違っているのではありませんか?」
    孟子「どちらもまちがってはいない。宋では私は旅立つところであり、餞別は礼儀であるから受けたのだ。薛では、私に危害を加えようとする者があり、君主が同情して警備の費用を贈ってくれたので受け取らずにはおれなかった。ところが、斉では金の必要がなかった。必要でない金を贈るのは賄賂であり、君子たるものは受けることができない。」

    仲弓「仁とはどういうことですか?}
    孔子「門を出て世人と交わる場合は太切なお客を迎えるように尊敬し、人民を交役に使う場合は国の大事な祭を執り行うように慎重にする。自分がしてほしくないことを他人に仕向けてはならない。こうすれば、邦を治める地位についても、人から怨まれることがなく、家にあっても怨みを受けることがない。」
    仲弓「私は不束者ですが、このお言葉を実践していきたいと存じます。」

    人には皆、人に忍びざるの心あり。今、人、乍(タチマ)ち孺子(ジュシ)の将(マサ)に井に入らんとするを見るや、皆、ジュッテキ(驚きハラハラすること)惻隠(ソクイン)の心あり。交わりを孺子の父母に内(ムス)ばんとする所以(タメ)にあらず、誉を郷党朋友(キョウトウホウユウ)に求めんとする所以にあらず,その声を悪(ハバカ)りて然(シカ)るにもあらざるなり。

    これに由(ヨ)りてこれを観れば、惻隠の心なきは、人にはあらざるなり。羞悪(シュウオ)の心なきは、人にはあらざるなり。辞譲(ジジョウ)の心なきは、人にはあらざるなり。是非の心なきは、人にはあらざるなり。惻隠の心は仁の端なり。羞悪の心は義の端なり。辞譲の心は礼の端なり。是非の心は智の端なり。人のこの四端あるは、猶(ナオ)その四体あるがごとし。

    意味  人には皆,惻隠の心(他人の苦しみを見過ごしにできない心)がある。今や乳児が井戸に這い込みそうになっているのを見ると、皆、驚いて惻隠の心を起こして助けに行く。それは、乳児の父母と親交を結びたいからではなく、郷里の友人の間で名誉を得たいからでもなく、また助けないで悪い噂が立つのを恐れるからでもない。

    このことから考えてみると、惻隠の心がないものは,人ではない。悪を憎む羞悪の心がないものは,人ではない。へりくだる辞譲の心がないものは,人ではない。善悪を見分ける是非の心がないものは,人ではない。そして惻隠の心は仁の芽生えである。羞悪の心は義の芽生えである。辞譲の心は礼の芽生えである。是非の心は智の芽生えである。この仁義礼智の四つの芽生えは四つの手足のように、人には必ず具わっている。

    孟子曰く力を以て仁を仮(カ)る者は覇(ハ)たり。覇は必ず大国を有(タモ)つ。徳を以て仁を行なう者は王たり。王は大を待たず。湯(トウ)は七十里を以てし、文王は百里を以てせり。力を以て人を服する者は、心服せしむるに非ざるなり。力贍(タ)らざればなり。徳を以て人を服せしむる者は、中心より悦びて誠に服せしむるなり。七十子の孔子に服せるが如し。詩に、西よりし東よりし、南よりし北よりし、服せざる無しと云えるは、此れこの謂(イイ)なり。

    意味  孟子が言うには「仁にかこつけながら、実は武力で抑えるのが覇者である。だから覇者となるには必ず大国を持っていなければならない。一方、徳により仁政を行うのが王者である。王者となるには大国である必要はない。湯王は七十里四方、文王は百里四方の小国で仁政を行い天下の王者となった。武力で人を服従させる者は、心服を得たのではない。力が足りないのでやむなく服従しただけである。徳を以て人を服従させるのは、心底から悦んで本当に服従させるのである。七十人の弟子が孔子に心服したのと同様である。詩経に『西からも東からも、南からも北からも、(武王に)心服しない者はなかった』とあるのは、このことを云ったのである。」

     仁者は人を愛し、礼ある者は人を敬す。人を愛する者は人恒(ツネ)に之を愛し、人を敬する者は 人恒に之を敬す。

    (意味) 仁者は人を愛し、礼を修めた者は人を敬う。人を愛する者は他人も常にその人を愛し、人を敬う者は他人も常にその人を敬う。

    これは珠玉のような言葉であり、しかも堂々としています。この言葉に続いて「絶対平和論」があります。

    此(ココ)に人有り。その我を待つに横逆(オウギャク)を以ってすれば、則ち君子は必ず自ら反(カエリ)みるなり。我必ず不仁ならん、必ず無礼ならん。此の物(コト)奚宜(ナンゾ)至るべけんやと。その自ら反みて仁にして、自ら反みて礼あるも、その横逆由(ナオ)是(カク)のごとくなれば、君子は必ず自ら反みる、我必ず不忠ならんと。自ら反みて忠なるも、その横逆由是のごとくなれば、君子曰く、此れ亦(マタ)妄人(モウジン)なるのみ。此(カク)の如くんば、則ち禽獣(キンジュウ)と奚(ナンゾ)ぞ択(エラ)ばん。禽獣において又何をか難(ナン)ぜんと。

    (意味) 今ここに一人の人があって、その人が自分に対して無理無道をしむけてきたら、君子は必ずまず自分を反省する。『これはきっと自分が不仁なのだろう。きっと無礼なのだろう。そうでなければ、相手がこんなに無理無道をしむけるわけがない。』 いくら反省してみても、自分は不仁でもなく、無礼でもないのに、相手が依然として無理無道であれば、君子はまたも自分を反省する。『これはきっと自分の誠意が足りないからだろう。』 ところが、いくら反省して誠意をつくしてみても、なおかつ依然として無理無道であれば、君子ははじめて考える。『この男は無茶な人間だ。これでは禽獣(トリやケモノ)とどこがちがうのだろう。禽獣と同じだとすれば、べつに非難してみても始まらない。』

    老子上篇第七章) 天長地久。天地の能く長く且つ久しき所以の者は、其の自ら生ぜざるを以て、故に能く長生す。是を以て聖人は、其の身を後にして身先んじ、其の身を外にして身存す。其の私無きを以てに非ずや。故に能く私を成す。

    (意味) 天地は長久である。天地が長く久しく存続できる理由は、何もしないからである。(これに反して、生物は生まれるから、死ななければならない)。このようなわけであるから、天地自然の道を行っている聖人は、人との競争に勝とうとしないが、結局は勝つ。また、自分の利益を図らないが、結局は自分を完うする。こうなるのは、聖人に私心がないからではないか。私心が無いから「私」を完成できるのだ。

  • 古典の名言集の類が好きな人は、まずは本書を一読するのがよいかも知れません。著者ごとの名言集・箴言集の類は、個々の著者の世界観がかなり出てくるため、受け付けなくなる本も不幸にしてあります。

    本書は、岩波文庫に収められた内外の古典から、至言・名言や、美しい表現などを、合計1340にわたり紹介しています。
    装丁も綺麗で、索引も充実しています。

    本書を読みつつ、気に入ったフレーズや名言があれば、原典を買うことにするといいでしょう。

    なお、気に入ったからといって、その本を岩波文庫から購入する必然性は必ずしもありません。
    岩波文庫は、訳が古かったり、印刷が読みにくいことがあるので、特に洋書については、新訳版が他社から出ているようなら、そちらの方が取っつきやすいかも知れません。
    古典の取っつきにくさは、時代背景の違いからくることが多く、注記が理解の助けになるのですが、その意味では、最近の出版の方が、時代が近い分、得てして注が助けになりやすいです。

  • いろんな分野の思想家の様々な名言が載せてあり、とても感銘を受けました。索引がすごく充実していて、探したい名言もすぐに見つけることができます。

  • 索引が非常に充実しているため、自分の気分や想いに合った名言をすぐ見つけることが出来ます。
    日々を生きるうえで、参考書のように使用していました。

  • 岩波が一押しする著。2002年刊。哲学から文学にいたるありとあらゆる思想家の名言をテーマ別に収録。索引が非常に充実している。

  • ホメロスから夏目漱石まで!

  • タイトルに惹かれて購入したものの、ほとんど中を見ていない本。使いようによっては、使える。

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