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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784000236461
感想・レビュー・書評
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これは中野孝次の遺書である。
あとがきを読んだ感想です。
彼がセネカ現代人への手紙にあとがきを書いたのが2004年4月。食道ガンで亡くなったのがその三ヶ月後、7月の事でした。
死の影が忍び寄る中、本著セネカの哲学を思い起こし、その恐怖を飲み込む姿。知識を知識として終わらせず、知恵として活かしている姿に感服します。
この本はセネカの軽快な語りと、中野さんの絶讃。そして、最後のあとがき。この三本どれにも価値があります。ぜひ読んでいただきたい。
前作、セネカの言葉を読んだときには彼の熱さに辟易していました。
しかし、二冊目に至る頃にはそれも慣れ、いっそカジュアルで情熱的な文体を楽しめるようになりました。
岩波書店といえど、アカデミックなものだけではないのだ。もやっとした先入観が晴れる思いです。
セネカの入門書として。そして、その哲学を最期に実践した文学者の軌跡を追う一冊として、私の本棚に加えます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
セネカによる、ルキリウスへの手紙のほぼ全内容を解説した本。一部を抜粋した「ローマの哲人 セネカの言葉」の続編ですが、先にこちらを読んでしまいました。
「人生の短さについて」で語られている内容、以下に善く生きるべきかを考えることに、人生の時間を集中せよ、に加えて、友情、祈り、人々との付き合い方など、こちらは幅広い内容が語られています。既に70歳代と、当時では極めて長寿で、しかも、いつ皇帝から死刑を告げられるかわからない境遇にあったセネカの、しかし淡々としてブレない態度に感銘を受けます。
著者の中野孝次さんは、あとがきでガンを患ったことを告白されています。その時に、セネカの言葉にいかに勇気づけられたかも。あとがきは2004年4月の記載になっていますが、その3か月後にこの世を去られました。本書は中野さんからの魂の手紙でもあります。 -
幸福な人生とは長く生きることではなく、より良く生きる。長短ではなく内容の充実。
全ては汝の責任で善ともなり悪ともなる。 -
ローマに生きた人なのに、「そうそう!」って共感しちゃう箇所がいっぱいある。
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梨木香歩さんの「村田エフェンディ滞土録」を読んで、セネカの言葉が印象に残っていたので、書店でこの本が目に入ったとき、思わず買ってしまいました。
哲学というととっつきにくくて、小難しいという印象があるけれど、セネカの言葉は実際的でおもしろく、なおかつ深遠です。キャッチコピーにも似て、まっすぐに人の心を捉える言葉ばかりで、お勧めです。
著者プロフィール
中野孝次の作品
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