「全国学力テスト」はなぜダメなのか 本当の「学力」を獲得するために

著者 : 尾木直樹
  • 岩波書店 (2009年12月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000236881

作品紹介

すでに三回実施された「全国学力テスト」。全国の小学校六年生・中学校三年生、計二〇〇万人が参加した一大国家事業だが、結果の開示をめぐって知事と教育委員会が争ったり、上位になった自治体に視察が殺到するなど、大騒ぎに。しかし、そもそも必要とされる「学力」とは何なのかさえ、議論されていない。新政権によって、抽出調査へと変わるいまこそ、徹底した議論のチャンス!豊富なデータをもとにした真の「学力」論。

「全国学力テスト」はなぜダメなのか 本当の「学力」を獲得するためにの感想・レビュー・書評

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  • 『「全国学力テスト」はなぜダメなのか―本当の「学力」を獲得するために』
    (尾木直樹、2009年、岩波書店)

    「全国学力テストは、いたずらに競争をあおるだけだからやめたほうが良い」という視点に立脚し、「学力とは何か」について考察し、最終的に日本の教育の現状と行く末までを論じている。

    タイトルからもわかるが、左からの立脚点である。少しフェアではないと感じるのは、学力テストが果たす役割や競争が「学力」の向上につながることは本当にないのかということが考慮されていない点である。この点は、学力観や教育観という立脚点によって変わってくるのだろうが、反対説も認めたうえで、やはり教育に競争はよくないということを立証すればよいのに、と思う。

    なお、左派の学者のかたはフィンランドなどの北欧諸国の教育制度を見習うべきだと主張する場、人口や経済水準、社会体制の違い(北欧諸国は伝統的な社会民主主義諸国である)があることから、額面通りに比較することはできないのではないかと思う。

    (2010年4月22日 大学院生)

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