連続講義 一九六〇年代 未来へつづく思想

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制作 : 高草木 光一 
  • 岩波書店 (2011年2月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000236997

作品紹介

核兵器による全面戦争の恐怖、環境汚染による公害、ベトナム戦争など、人類の危機がさまざまな局面で顕在化した1960年代。その時、動き始めた学生運動・市民運動に関わってきた、吉川勇一、原田正純、最首悟、山口幸夫。同時代をともに過ごした彼らにとって忘れがたき人物たち。小田実、早川康弌、石牟礼道子、所美都子、高木仁三郎の軌跡を取り上げながら、自らの体験を若い世代へ向けて生々しく語った。慶應義塾大学経済学部で2010年に行われた連続講義「現代社会史1960年代「いのち」の記憶」の記録。

連続講義 一九六〇年代 未来へつづく思想の感想・レビュー・書評

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  • 一九六〇年代は、科学全盛、技術万能の時代であった。同時に日本国内では復興・発展の名の下にあらゆる「いのち」が軽んじられ、それにたいしてあらゆる立場の人が同じイシューに向かって立ち上がった時代であった。

    一九六〇年代というのは今を生きるわれわれにとって半世紀前の、それを経験しなかった世代にはイメージし難い時代である。しかし、そこでなされた問題提起、例えば脱原発、反戦、公害病、脳死、いのちの問題などは、今日まで続き、むしろ今日より鮮明に具体的に大きな問題としてこの社会を覆っている。その基点としての一九六〇年代を見なければ、今日の問題を正しく捉えることも難しいだろう。

    この書は、それらの問題に立ち向かった第一線の医師や学者、市民が、もはや忘れられようとしている一九六〇年代から今日へ続く事実の証言禄である。

    われわれの命が、あるいは生活が、知らないうちに権力や科学によって危機に曝されている。今回の原発事故によって多くの人々が実感したことだろう。それにたいして、われわれは無関心で生きていていいのか。このまま殺されてしまっていいのか。絶やされてしまっていいのか。あるいは、搾取され続けてしまっていいのか。
    一九六〇年代を生きた人々はこれを真っ向から考え、荒削りに生きた。今日のわれわれがそれを知ることで、よりよく生き、よりよく振る舞えるのではないだろうか。

    迷える現代人が新しい生き方を考える上で、必読の書である。

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