総理の原稿――新しい政治の言葉を模索した266日

  • 岩波書店 (2011年4月8日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000237253

総理の原稿――新しい政治の言葉を模索した266日の感想・レビュー・書評

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  • なぜか内容が空虚に感じられる。
    具体性に欠け・要点が分かりにくいからか。

  • 「鳩山由起夫」という政権交代のシンボルを作り上げた裏方2人の回顧録。中選挙区時代における派閥政治、政官財のトライアングルといった弊害を取り除くための「政治主導」(≠政治家主導)を追究した姿勢が興味深い。とりわけ、「自分の言葉で国民に語りかける」というスタンス、そしてそのためのミーティングやtwitterの活用など、新しい政治の実験という意味でその功績は大きいように思われる。結局、鳩山内閣で「政権交代」はほとんど終わったようなものだが、この理念は忘れてはいけないように思う。

  • "原稿"とあるとおり、日本語を演説でどうするか、というような話(口語論?)は冒頭に確かにあるけれど、それよりもむしろ、そのあと色々と語れる、「伝えるということ」全般についてのヒント(あるいはそのために官邸に必要な機能なりチームなり…)が色々ちりばめられているのが面白かった。

    メルマガとブログとTwitterの違い、みたいなことも、たとえが上手くて面白い。

  • 平田オリザさん、松井孝治さん『総理の原稿』読了。
    これまで、数々の日本の総理大臣の国会演説を聞いてきました。
    一番、好きだったのが鳩山由紀夫さんの演説でした。
    自民党から民主党政権へ変わったとき、私は中国に住んでおりましたが、
    この演説を何かの動画サイトで見ることができました。
    「あの暑い夏の総選挙の日から、すでに二ヶ月が経とうとしています。」
    という言葉から始まる所信表明演説を聞いたときの衝撃は、今でも覚えています。
    その鳩山さんのスピーチライターであったのが、本書の著者の方々。
    当時、鳩山さんが話されていた言葉が、
    どのように紡ぎだされていたのか、ということが、
    本書にはドキュメンタリーのように書かれていました。
    冒頭に次の言葉が出てきます。

    「クリーニング屋さんがプレスをしていても、スーパーのおばちゃんが店のBGMで、あるいはタクシーの運転手さんやお客さんが車の中で、それぞれラジオで総理の演説を聞いたときに耳から入ってわかるようなものにしなければならないということ」(p.6)

    専門的な内容ほど、分かるように人に伝えることが大事です。
    当たり前のようなのですが、このことを周囲の人に理解してもらうのが、
    本当に難しいと2年ぐらい前から感じています。
    理解してもらえる言葉で語りかけないことによって、
    人の心に不安な気持ちを呼び起こしたり、
    協力が得られなくなったり、疎外感を感じさせることになったり・・・。
    簡単なようで、意外と難しいこのこと。
    あらためて思い返す機会となりました。

    --------------------
    この国では人々と政治との距離が遠い.それを埋める言葉を求めて,鳩山首相演説の作成やソーシャルメディアによる情報発信に携わった二人が,政権交代の試行錯誤を踏まえつつ,これからの政治的コミュニケーションについて語る.
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  • 政権交代により新首相に就任した鳩山氏の演説は爽やかで、新しい時代の息吹を感じさせるものでした。その背後にあって官房副長官・参与として演説原稿の作成、ブログ、ツィッターに携わった2人の振返りです。今となってはパロディともいうべき短期に終わった鳩山政権でしたが、首相の「友愛」感覚を演出するために2人が絞った知恵はなるほどと言わせるものがあります。演説の中にさりげなく加える心温まるエピソードが重要ですね。

  • 2012年12月16日は,衆議院議員選挙.国民の代表を選ぶ機会です.
    選挙の結果次第では,これまでの政権が続くかもしれません.政権交代がおきるかもしれません.そして,新しい多くの政党が登場したことで,これまでとは異なる政権運営が行われるかもしれません.すべては選挙をつうじて決めることができます.
    でも,みなさんは,選挙を終えたあとの政権運営は,選ばれた人々に任せっぱなしになっていませんか.せっかくですので,選んだ人々がどのように行動したか関心をもって,見続けてみませんか.
    これらの著作は,近年就任した内閣総理大臣が自らの就任期間を回顧したり,内閣総理大臣を支えた人々が見た内閣総理大臣の行動をあらわした著作です.過去の業績を振り返ることは,現代,そして,将来の選択にもつながるはずです.そこで,今後の政権のあり方を考えるためにも,まずは,総理たちが語る近い過去を手に取ってみてはいかがでしょうか

    OPACへ⇒https://www.opac.lib.tmu.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB02130196&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 鳩山由紀夫元首相のメディア担当者の対談がメイン。当時ツィッターが話題になりました。

  • 鳩山首相の所信表明演説や施政方針演説がどうやって作られるかの裏側が見れて面白かった。政治における「言葉」の重要性と難しさを認識したが、しょせん言葉は言葉だとも思った。どんなに練られた良い演説でも、その中身が実行されなければ何の意味もない。むしろ言葉が躍りすぎて期待を持たせすぎ、実際とのギャップを膨らませてしまった感もある。なお、対談という性格のせいか、話の内容にやや重複があったのが少し残念だった。

  • なぜのこの本を出版する企画が通ったかが疑問。成功しなかった例からは学ぶことは少ない。なぜ失敗したのか書いたのであればまだ良いが、自分たちは成功したと思っているところがたちが悪い。一般庶民には分からんのだろう、とかメディアが協力しなかった、というかもしれないけど、それをどうにかして伝えるのが今の時代のコミュニケーションデザインなのだと思う。失脚の原因となった、最低でも県外などにも触れられておらず全く不満と不安が残る。自画自賛という、内輪で盛り上がってる感が否めない。
    鳩カフェはいい試み。ただ、メディアに黙殺されたという事ではコミュニケーションデザインとしては失敗なのではないのかな。
    文句ばかり言ってるけど、同じことは僕はできません。

  • 当時は、何か目新しいことをやってるな、くらいにしか思わなかった。
    ただ、どれほど言葉に注力しても、残った実績があれでは...

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