水墨 創世記

  • 岩波書店 (2011年6月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784000237260

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  • 旧約聖書のテキストを水墨で視覚化した異色の一冊。

     旧約聖書の冒頭を飾る『創世記』を旧約・オリエント学者の月本昭男先生が訳出し、画家・作家の司治が水墨画でそれを表現した異色の一冊。
     天地創造から人間の創造、そしてアブラハム、イサク、ヤコブと族長たちの物語……。極めて西洋的なるもののオリジナルと、東洋美の極致ともいうべき水墨画がかくもみごとに出会い、そして調和し、人間を感動させることには驚きを禁じ得ない。
     一枚一枚の作品には、人間そのものが鮮やかに浮かび上がってくる。そこには西洋があり西洋がなく、東洋があり東洋がない。人間そのものの真実が存在する。「キリスト教は一神教だから云々」とか「東洋は多神教だから云々」という議論が虚構にすぎないことを諭してくれるようだ。
    「僕は無宗教」と自認する司氏は岩波書店刊行の旧約・新約聖書の新訳に装丁に関わることで聖書との縁を深めながら、今回の作品へと至ったという。

    「僕にとり、絵画と文学の間に境界はない」(司)

    ページをめぐるとただただ圧巻される。読み物としても、そして見るものとしても手許に置きたい一冊だ。

  • お薦め。

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著者プロフィール

月本 昭男(つきもと・あきお):1948年、長野県生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科中退。ドイツ・テュービンゲン大学修了(Dr. Phil.)。立教大学キリスト教学科教授、上智大学神学部特任教授、古代オリエント博物館館長などを歴任。立教大学名誉教授・上智大学名誉教授。経堂聖書会所属。専門は旧約聖書学、古代オリエント学。著書に『詩篇の思想と信仰』(シリーズ全6巻)、『古代メソポタミアの神話と儀礼』、『物語としての旧約聖書』などが、原典翻訳に『ギルガメシュ叙事詩』、『創世記』などがある。

「2025年 『増補 古典としての旧約聖書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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