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- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000237338
感想・レビュー・書評
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夏目漱石の妻である鏡子の口述を漱石門下生の松岡譲が筆録した、一人の人間として夏目漱石の生き様を綴った一冊です。
漱石から聞いていた結婚する前の事柄から始まり、癇癪に振り回される結婚生活、そして病気の進行と最期が鏡子の口から語られます。
旧仮名遣いのため少し読みづらく思われるかもしれませんが、実際の言葉とそれが持つ情報を正確に保存する上でこれ以上の書き方は無いと思います。
文豪としての夏目漱石については数多の伝記や評伝がありますが、家庭内の漱石がどんなであったか、彼がどのように看取られながら逝ったのか等は家族の言葉に勝るものは無いでしょう。
読了して、夏目漱石を少し身近に感じられるようになりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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