本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (236ページ) / ISBN・EAN: 9784000237406
作品紹介・あらすじ
人間って不思議だなあと思わず唸ってしまう物語、誰かに教えずにはいられない漫画、忘れてはならない現実を伝える随筆……、世の中には数限りない本がある。あるとき著者はこの広くて深い森のような世界を旅した。そして旅行記が完成する。とびっきり楽しく、読み終えればふっと肩の力が抜け視界が開ける。著者と一緒に「読むこと」を考える紙上レッスンも付けました。
みんなの感想まとめ
多様な本の魅力を独自の視点で探求する作品で、著者が読み手を新たな思考の旅へと誘います。前半では数々の書評を通じて、それぞれの本の特性が丁寧に語られ、後半では「読むこと」そのものについて深く考察されるた...
感想・レビュー・書評
-
2年間温めて大切に大切に読みました~
友人の一押しの本 凄く良かった
それぞれの本の魅力を野谷さんの視点から魅力たっぷりに語る前半部の数々の書評も去ることながら、後半にかけてより深く本の世界に潜って様々に思考できて楽しかった!
中動態
私という現われを見せてくれている存在の襞
情動 直感 道徳
トレイル 場所 意味
言葉の立体的理解 言葉の魂 言語と思考
現代人類学 異なる世界と生を理解すること
無分別を受け入れる
現実と幻想・空想
ファンタジーの魅力~現実との重層性~
かけがえのなさ 異なる価値づけ、意味づけた世界を受け止めること 喜びをもって自分を成長させること
虚も実も区別はないこと詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者にとって気になる書籍を、独自の視点、切り口、文体、展開で、シュッとまとめたり、読み手をモヤッとさせたりで、最後まで楽しく読ませていただきました。
ヨイ意味で捏ねくり回してくれるのが、著者の思索の森に分け入る感じで、不思議と落ち着きます。 -
「語りえぬものを語る」以来好んで読んでいる野矢茂樹に
よる書評を集めた本。後半の「読み方」についての文章も
良かったのだが、やはり著者と私の波長が合うのか、書評に
取り上げられている本の多くをまた読みたい本リストに追加
することになった。読んでも読んでも(嬉悲鳴)。 -
読了日 2022/07/30
図書館で借りて読了。
野矢先生は知人のラボの教授で、自分とはまっったく関わりのない人だけど、勝手に親近感を覚えて、いくつか本を読んだりしている。
彼の哲学は(というか哲学一般的に)難しいが、『言語学の教室』で現れたような、認知言語学にさわる部分についてはとても興味深いので、そこに触れるものがないかと、今回の本も読んだ。
「傾向として言えば、英語は導管メタファーが優勢であり、日本語は液体メタファーが優勢であるという」(『そっとページをめくる』野矢茂樹/岩波書店P125)
こういう研究ってめっちゃ楽しそうだよなあと思う。 -
【2022年4月入社 鈴木さんオススメ】
哲学者の野矢茂樹さんが様々な本の書評を記した一冊。やわらかい文体で書かれるユニークな書評の数々は、読むだけでのんびり旅行をしている気分に。装丁もかなり凝っており、電子書籍やオンライン記事など、単なる情報媒体としての文字コンテンツが増える中で、本との向き合い方を再考させられる。 -
友人に借りて読了。
様々なジャンルの本の解釈がとても面白い。
「言葉はそれぞれ遥か昔からの来歴をもち、今も蠢いている。そして今現在も新たな方向に動いていこうと揺らぎ続けている」
「英語は名詞(主語)に重きを置き、日本語は動詞に重きを置く」
「予想できない、思いも寄らなぬものとの出会い、それを好きになることこそがより大きな新しい意味をもたらしてくれる」
宮沢賢治の「土神ときつね」
最初に読んで???という感じだったけど、丁寧に読み方が解説されていて、今までなんとなく読んでいた物語を細かく解釈の分析をするのも面白いなと思った。
1人だとそこまで考えられない(笑) -
著者が好き+綺麗な装丁+面白そう(著者が本をどう読みどう感じるのか気になる)ということで、気になっていた本。
パート1は書評。
パート2がめちゃくちゃ面白い。
英単語と言葉の話。
子どもの素朴な質問に真面目に答える話。
(哲学者の回答を紐解いて解説。著者はこれを回答した哲学者に送るのだが、哲学者からの返答もまた秀逸。)
最後は、『土神ときつね』から、小説を深く読む方法を解説してくれる。相貌という読み方。何度でも読んで読む練習をしたい。
冒頭に、自由に読むのは良いが、勝手に読んではいけないということが書いてあり、「?」だったのだが、『土神ときつね』を読んで、言わんとすることが分かった気がする。 -
-
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/745348 -
自分は書評というものが好きではなく、どちらかと言うと書評を買って読むぐらいなら自分で買って読むわぐらいのスタンスなのだが、とても楽しく読めた。
取り上げる本のジャンルも書き振りもバラバラながら、スタンスは繋がっていてユーモアもたっぷりの野矢さんの短い書評がテンポ良く続き、読み進めていると野矢さんの眼差しのようなものに乗り移ったか、もしくは頭の中に飛び込んで探検しているような気分になってくる。(言葉を借りるならこの感覚が「相貌」を理解するのに必要なのがしれない)
書かれている本の内容も面白そうで、文体もユーモアに溢れていて笑って読めるのはもちろんなのだか、この本の魅力は多分そこにあるような気がした。
あと、最後の小説の読み方もすごく勉強になったし、和紙みたいな装丁もよかった。 -
本の味わい方を色んな角度から学びました。
読みたい本がたくさんできました。
今年の楽しみにしたいと思います。
特に「土神と狐」を読み、今まで何と
もったいない読み方をしていたか気付きました。 -
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28649944 -
著者が書いた朝日新聞の書評をまとめている。
何冊も読みたくなってしまう。怖いぐらい。
書評が本に誘うことを実感した。 -
“われわれ人間が、そして自分自身がいかにポンコツであるかを自覚し、そのことを熟知した上で行動できる人、それが最も賢い人なのだ。”(p.96)
“私とは異なる価値と意味づけをもった世界を生きている誰かを好きになるときには、私はその人を好きになることによって、その人が発信してくる私とは異なる価値と意味づけを浴び続けることになります。それを私のものとして受け入れるかはどうかはともかく、私は私が好きになったその人が価値づけ、意味づけた世界のすべてを受け止めようとするでしょう。これは、嫌いなものの中に踏み込んでいくよりもはるかに大胆な冒険だと思うのです。”(p.165) -
書評と、著者の本『子供の難問』と宮沢賢治の『土神ときつね』を深く一緒に読んでいって解説があるという構成。
書評について、その本がどういう本かがあまりわからないので読んでいて、ちょっと入らなかったような感じです。
でも、宮沢賢治の土神ときつねについては、とても
よかったです。こういうふうに読むのだと気づかされました。子供の難問にこたえている内容についての、解説についても面白く読めました。 -
読書論とともに、書評集的な本は好きなのだけれど、この本は「読みたい」と思えるものがなかった。この人、朝日新聞の書評を書いているらしいが、朝日新聞の書評を読んでも読みたい本がみつからない(逆に読売新聞だとみつかる。私の興味の範囲だけでなく、レベルとか教養とかの問題か)。
それともうひとつ興味深かったのは、本のタイトルと著者が記されているものの、出版社は巻末にのみ書かれているところ。「書籍は唯一、メーカー(出版社)よりタイトル、著者で勝負できる」と聞いてきたけれど、こと私に関して言えば、出版社がどこかはとても気になる、みたいだ。
p218
私が書評しようと決めるのはたいていの場合、読み進めている途中から、いわば本の声が聞こえてくるのだ。こんなふうに描いてよ。ここのところを取り上げてお書きなさいな。ほら、こんな言葉がいいんじゃない? -
野矢先生、本当にかしこい。
わたしはどれだけ、物事を鵜呑みにしているか、読解力がないか、主体性がないか、肩を落としてしまいます。
読みこなして、特訓あるのみでしょうか。
書評の書評があって、くすりと、しました。
おもしろかったです。
著者プロフィール
野矢茂樹の作品
本棚登録 :
感想 :
