闘うジャーナリストたち -国境なき記者団の挑戦-

制作 : 大岡優一郎 
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000237628

作品紹介・あらすじ

「国境なき記者団」は、「言論・報道の自由」を守るために、1985年フランスで設立されたジャーナリストによる団体です。世界中で弾圧・拘禁・殺害されたジャーナリストとその家族を救出・支援するとともに、各国のメディア規制の動きを常に監視し、警告を発しています。本書は、創設以来のメンバーで現在事務局長のロベール・ナメール氏が、自らの来歴を語りながら、この団体の20年近い活動を描いています。窮地のジャーナリストを救い、メディア規制の動きに敢然と立ち向かう「国境なき記者団」の「自由」を守る闘いが、いまこの本で明らかになります。

感想・レビュー・書評

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  • 毎年「世界報道の自由ランキング」なるものが発表される。ここ数年、
    1位を保っているのは北欧のフィンランド。我が日本国はと言えば、
    ズルズルと順位を下げて今年は53位である。

    このランキングを発表しているのが「国境なき記者団」なる団体だ。
    本拠はフランス。世界中のメディアを監視し、拘束されているジャー
    ナリストの救出などの活動を行っている。

    本書の著者は「国境なき記者団」創設メンバーのひとり。その著者が
    団体創設からの20年の活動を綴ったのが本書である。

    私はこの団体に対して、非常に懐疑的な気持ちを抱いているので
    本書を読んでいても違和感ばかりが募った。

    世界中には報道の自由とは縁遠い国や地域がまだまだある。
    そこでは権力者に都合の悪い情報を広めようとする者には常に
    身の危険がつきまとう。そんな表現者たちに手を貸したり、世界に
    向けて知らしめることは需要なことだとは思う。

    だが、「国境なき記者団」の活動は「ジャーナリスト」と言うよりも
    活動家なんだよな。

    本書が発行された後だが、中国政府への抗議の為に行われた
    北京オリンピックの聖火採火式の妨害行動なんてその最もたる
    ものだろう。

    言論や報道の自由を抑圧する中国政府に対する抗議行動なら、
    中国でやればいいじゃないかと思った。もしくはフランスの中国
    大使館前とかさ。

    本書でも拘束されたり、活動を制限されている表現者たちへの
    支援活動が綴られている。それはやはり表現者としての活動
    と呼べるものではなく、活動家のそれなのである。

    ジャーナリストなら書くこと、表現することで勝負するのが本来の
    あるべき姿なんじゃないかな。この団体というか、著者のやって来た
    ことを読むと、シーシェパードやグリーンピースと変わらないもの。

    資金の出所を考えると中立性にも疑問が残るのは否めない。
    ジャーナリストなぁ。やっぱり何かが違うのだ。残念。

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