食べかた上手だった日本人―よみがえる昭和モダン時代の知恵

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 82
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000237796

作品紹介・あらすじ

食材はとことん食べつくす!モノがなければ工夫で勝負!日本の台所が激変した70年前、卓袱台の上にはシンプルな豊かさが並んでいた。実践派食文化研究家・魚柄仁之助が、飽食ニッポンへの悔恨の果てにたどりついた、近代日本食の失われたユートピア。食料クライシスを生き抜く知恵と技術の宝庫があった。

感想・レビュー・書評

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  • 昭和初期の料理や、食生活等を紹介。
    西洋料理や中華料理の影響を受け、料理が多様化していくさまが面白い。
    保存性を高めるため、塩気の強い佃煮や漬け物を少々と、たくさんの野菜と米。
    いまはやたら「塩分」が倦厭される時代ですが、塩辛い漬け物なんて、そのままぱくぱく食べられるものではありません。ご飯や野菜で漬け物の塩分を薄めて食べれば、なんら不健康なことはない。
    むしろ、減塩をうたいながら添加物たっぷりの漬け物の方が怖い。と思いながら読み進めました。

  • 読んだ後に「そうだ、ごはんつくろう。和食がいいな」と思った。

  • これはちょっと、興味深かったですよ〜。昭和10年代の料理の本を読むと、当時の日本人がいかに工夫好きで、しかも日本料理に他の国の料理をアレンジして生活の中で味わっていたかがわかるんだそうだ。大正時代くらい古くなると、その本はもう、かなり料理に精通した人で無いとわから無いようなアバウトな書き方しかしてい無いが、昭和10年頃から、料理人でなく家庭人向けに料理の本が流通していたことがわかる。

  • 主に昭和10年ごろの家庭の食生活にまつわるあれこれについてまとめた本。
    料理本からみる家庭料理の変遷、冷蔵庫のない時代の食品保存法など。

    内容的にはとても興味深く、おもしろい。
    ただ、文体のブレみたいなものが気になる。
    親しみやすいかんじではあるのだが・・・。
    なんだか、自分の書く文章を見ているようで嫌なのかもしれない。

  • 381

  • 11月15日読了。料理(貧乏生活?)研究家の著者による、大正~昭和初期の日本人の食生活の実態について、当時の料理本などから読み解き、現代へのヒントを得ようとする本。料理本の記述も大正以前では「心任せにいかようにも切り」だの「常のように煮て」だの、剣道の極意かと思うようなものなのだが、日本の文化と同様に料理も昭和初期の時代からは洋・中の文化にもまれ、それらの長所を取り入れつつも日本人好みに進化を遂げていることが分かる。著者も驚くように当時のレシピは動物性タンパク・脂肪分の摂取量が驚くほど少なく、かつての日本人は強く塩味を効かせた佃煮などの保存食少量をおかずにして米や野菜をたくさんお膳に載せていたことが分かる・・・現代の基準からは、逆にずいぶんと贅沢な食事風景だったのだなと思わされる。肉・脂・油の量を減らし、加工食品ではなく食材から自分で調理して保存食を作る健康で質素な食生活、これは現代でも必要なことだよなあ~

  • 図書館で借りた。

    著者が所蔵している昭和初期の婦人誌や料理本の
    内容を紹介し、どのような生活を人々がしていたのかを
    浮き上がらせている。

    買い物の心得が今にも通用していて、無駄に買ってしまう
    傾向は今も昔も変わらないものなのだと思った。
    茶碗の大きさが昭和初期と現在で異なっていたり、
    無理矢理洋食を和食に取り込んでみたり、ジュースと言いつつ
    酒の作り方が書いてあったり、取り上げられている内容は
    面白かった。

    デンマークの食生活改善実験についての本『戦時下の栄養』
    (M.ヒンドヘーデ著)に興味が湧いた。肉食から低タンパク食
    に変えたら病気、死亡率が減ったという話。

  • 「昭和初期レシピをみると保存食魚と野菜で肉はちょっと」

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