食べ物の声を聴け!

  • 岩波書店 (2011年4月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784000237925

みんなの感想まとめ

食の現代社会における複雑な状況を掘り下げた本書は、外食産業の安さ追求や半調理品の増加、そして食料難民の問題を提起します。著者は、食の質が犠牲にされていることや、自炊の重要性を強調し、料理を通じて考える...

感想・レビュー・書評

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  • スーパーでは半調理品の売場やレンジで温めるだけの商品が増えた気がする

    「旨み」を加えればいいかと、科学的に作られたアミノ酸を添加して貼り付けの商品が増えている変遷が書かれている

    コンビニのおにぎり150円は高くて買えない

  • 日本の食事情の変化や、現在の行き過ぎた安さ追求の外食産業や出来合いの総菜・弁当。大量に廃棄するほど食料が有り余っているはずなのに、買いに行ける範囲に食料品店がないために食料難民になっている人々がいることなど、問題を提起。または疑問を呈しています。
    デンマークの栄養学者ヒンドヘーデさんのことは初めて知りましたが、ここの項目は特に興味深く読みました。

    魚柄さんの本を読むと、いつも「不十分ながら料理ができる自分」に少し安心。そして料理を作ろう、今日も作ろうという気持ちになります。

  • 「カロリーベース」の食糧自給率の意味を今まで間違って覚えていた。
    たいへん勉強になった。
    既刊本と重複するところもあるが、更に突っ込んで勉強して書かれた部分も多く、読み甲斐があった。
    いつもながら、色々と反省するきっかけになる。
    しかしその反面、自分の家事・料理に自信を持っていいんだと思い直せた。有難い。

  • 7割賛成・3割反対。

    反対の個所は結構でかくて、本書は「日本の食がおかしくなっている」ことを前提としているのだけれど、僕にはそうは思えないということ。
    たとえば食の欧米化やらなんやらで健康問題がなんやらという話がある。
    でも日本人の寿命ってどんどん延びてきてるよね?
    それはもちろん医療の進歩ってのがでかいのだろうけど、栄養面が改善されたってのも大きいんじゃないかな。
    むしろ今の栄養学的見地からだと、「本来の」日本食の方が偏ってるはずだし。。。

    と、前提については違和感あるんだけど、各論については共感の部分が多い。
    たとえば最近の外食は安すぎる、とか。
    安いってのには、それなりの理由があるのだ。この値段にするためにどの程度「安全」が犠牲にされているか考えたことある?、とか(本書では触れられていないけれど、外食が安すぎることの問題の一つに「労働問題」があると思う)。

    いや、著者は決して偏狭な思想の持ち主ではなく、外食をはなから否定しているわけじゃない。
    ただあまりに外食が広がりすぎて、自炊がないがしろになっていない?
    自炊ってのはいろんな意味で大切なことなんだよ、という問題提起をしているだけなのだ。そして僕は、その問題提起はまっとうなものだと思う。

    ちなみに僕は断然自炊派。
    それは「料理すること」と「考えること」はとてもよく似た行為であり、料理は思考のトレーニングとして最適だと考えているからなのだけど、詳しい理路は割愛。

    あ、あと自炊問題のみじゃなくて、農業や漁業の成功例なんかもちょっと元気になる内容でよかった。
    文章も上手だし、星4つ。

  • 講演会に行って、
    買うつもりなかったけど
    買ってしまった1冊。
    後悔してません。
    「科学的に作った快楽の先に、
    求めている栄養がなくて、
    精神は大丈夫なのか?」
    というような記述があったけど、
    しょーもないもん食った時のむなしさの意味がわかった。
    あーこうゆうことかって。

  • 缶詰、レトルトなどの加工品をはじめ、ファーストフード、お惣菜など、経済事情に関わらず自分で料理をする必要がない時代になった。でもそこからは食べるものの声は聞こえない。いつ、どこで、誰が作ったか、わからないものが私達の食卓に並ぶ。その問題点を時代背景から考える一冊。

  •  「大阪万博が崩食の幕開けだった」この言葉だけでもかなり衝撃的です。
     コンビニ、ファミレス、レトルト…便利だけれど、自分たちのためになっているのだろうか。そもそもなぜ人間は「食べる」のだろうか?また、なぜ今になって食が問題視されるのだろうか。
     一度見直してみませんか?まずは「あとがき」からどうぞ。
    (教育学部・音楽専修/匿名希望)

     この本を通じて、昔の日本の食生活から今の食生活を考え、なぜ今のような食文化が出来てしまったのかがわかると思います。
     食への興味がある人はぜひ読んでみてください。
    (教育学部・国語専修/匿名希望)

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著者プロフィール

魚柄 仁之助(うおつか・じんのすけ):1956年、福岡県うまれ。食文化研究家。著書に『食べ物の声を聴け!』(岩波書店)『冷蔵庫で食品を腐らす日本人』(朝日新聞社)『うおつか流大人の食育』(合同出版)などがある。

「2024年 『台所に敗戦はなかった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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