知識革命の系譜学: 古代オリエントから17世紀科学革命まで

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000238267

作品紹介・あらすじ

本書では、古代オリエントから17世紀科学革命へ。壮大な視野をもって、近代科学的認識構造の成立とその背景を捉えようとする。20世紀における知の転回の、哲学的・論理学的意味を照らし出すために。仮説を立て、それを実験によって検証する。近代科学の仮説演繹的推論方法が成り立つための条件とは何だったのか。世界の神話的記述から因果的説明の努力へ、聖俗に二分された秩序を前提とする説明から、地上世界の定量的に安定したシステムの発見へ。アリストテレスによって定式を与えられ、以後二千年にわたって支配することになる正統的知識観の成立と崩壊の過程を、説明概念と論証方法の変容に焦点を合わせて記述する。世俗化、均質な時空観、不確定な未来の解読への指向といった近代知識論の要件が、一つ一つ立ち現れてくる。

著者プロフィール

1926年東京生まれ。2005年逝去。慶應義塾大学文学部哲学専攻卒業。1952年よりフランスのパリ大学ソルボンヌ校、アンリ・ポアンカレ研究所、ベルギーのルーヴァン大学哲学研究所にて研究に従事。1958年に慶應義塾大学文学部助教授、65年に同教授に就任。1966年にハーヴァード大学燕京研究所にて研究に従事。慶應義塾常任理事、図書館長、文学部長、大学院文学研究科委員長など歴任。1982年、博士論文「論理と経験世界」にて文学博士号(慶應義塾大学)を取得。1990年に慶應義塾を退職、慶應義塾大学名誉教授。同年、創価大学文学部教授に就任。2001年に創価大学を退職、創価大学名誉教授。
主要著作:『日本語と論理』(講談社、1965年)、『論理の探究』(慶應通信、1980年)、『自然な推論のための論理学』(勁草書房、 1991年)、『パラドックスへの挑戦』(岩波書店、1991年)、『知識革命の系譜学』(岩波書店、2004年)、訳書に、クワイン『集合論とその論理』(岩波書店、1968年)、『言葉と対象』(勁草書房、1984年)、ホワイトヘッド『数学入門』(松籟社、1983年)、エラスムス『痴愚礼讃』(慶應義塾大学出版会、2004年)等。


「2010年 『大出晁哲学論文集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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