陳真 戦争と平和の旅路

  • 岩波書店 (2004年12月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784000238281

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  • 戦後、北京から日本語放送のアナウンサーとして活躍した美人は戦前日本で生を受け、日本人家庭で育てられた人だった。その美しい容貌は日本に対する慈愛に満ちて、著者の野田氏との交流の美しさを感じさせます。それにしても戦前の日本で「ちゃんころ」と侮蔑され、戦後も「日本は米国には負けたが、お前たち中国には負けたわけではない」とその侮蔑の言動が改まらなかったという中での日本への愛を持っている中国人の存在に、日本人の罪の重さ、醜さを痛感しました。そして13歳で敗戦後の日本を離れ、台湾での苦しみの3年間、そして大陸での1959年からの大躍進、1966年からの文革時代の苦しみ。そして自らの病苦との闘い。中国の反日デモが伝えられていますが、日本の反省のなさが今日に至る不幸な関係を招いていると思わざるを得ません。表紙の目がキラキラとした素晴らしい笑顔には魅了されます。精神医学者の著者には珍しい1冊でした。

  • 長年、NHKの中国語講座の講師を務めた陳真さんの反省を辿るノンフィクション。“皇国日本”の東京・荻窪に生まれ谷川俊太郎とは幼馴染。戦後、台湾、香港を経て北京へ。戦争と革命の渦に翻弄されながらも、しなやかに生き抜いた女性の軌跡。

  • 90年代、NHKラジオ中国語講座でお世話になった陳真先生。
    話し方も語彙もとにかく折り目正しく美しく、私にとって憧れの女性のひとりでした。

    その陳真先生が、時代の波に揉まれ実に波乱に富んだ生涯を送っていらしたことを、
    この本を読んで初めて知りました。

    陳真先生に対する敬慕の念が一層増したことは言うまでもありません。

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著者プロフィール

野田正彰(のだ まさあき)
1944年、高知県出身、北海道大学医学部卒業。長浜赤十字病院精神科部長、神戸市外国語大学教授、ウィーン大学招聘教授、京都女子大学教授、関西学院大学教授など歴任。精神病理学者、作家。文化変容、戦争と革命のなかで生きる人間を精神医学者として考察してきた。著書『狂気の起源をもとめて』(中公新書)、『コンピュータ新人類の研究』(文藝春秋、大宅壮一ノンフィクション賞)、『戦争と罪責』『犯罪と精神医療』『喪の途上にて』(講談社ノンフィクション賞)、『災害救援』(以上、岩波書店)、『庭園に死す』(春秋社)、『戯曲 サビーナ』(里文出版)、『虜囚の記憶』(みすず書房)、『社会と精神のゆらぎから』(講談社)他。

「2025年 『過ぎし日の映え 続 社会と精神のゆらぎから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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