土の声を 「国策民営」リニアの現場から

  • 岩波書店 (2023年4月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (252ページ) / ISBN・EAN: 9784000239059

作品紹介・あらすじ

東京・名古屋・大阪間を一時間でつなぐ「夢の超特急」リニア新幹線。いま用地から民家が立ち退き、残土を運ぶトラックは山間・市中を走り続けている。地方が大都市圏とつながる悲願は成就されるのか? ふるさとには何が残されるのか? 巨大事業の光と影に迫り、JCJ賞、新聞労連ジャーナリズム大賞を受賞した一連の報道を書籍化。

みんなの感想まとめ

巨大なリニア新幹線プロジェクトの進行に伴う地域の現状と問題点を、地元の視点から詳細に描いた作品です。立ち退きや金銭補償の不十分さ、環境への影響、工事中の事故など、地域住民が直面するさまざまな課題が浮き...

感想・レビュー・書評

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  • 【土の声を 「国策民営」リニアの現場から】エピローグ 「国策民営」の不条理|信濃毎日新聞デジタル 信州・長野県のニュースサイト(2022/06/29 有料会員記事)
    https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022062900104

    『土の声を「国策民営」リニアの現場から』地元紙渾身の連載がついに書籍化!リニアは誰のためにあるのか - HONZ(2023年5月31日)
    https://honz.jp/articles/-/53546

    巨大公共事業 実態見えぬ50年間 [評] 山村基毅(ルポライター)
    <書評>土の声を 「国策民営」リニアの現場から:北海道新聞デジタル(2023年8月6日)
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/889731/

    土の声を 「国策民営」リニアの現場から - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b622497.html

  • 立ち退きに対する不十分な金銭補償。トンネル工事と切り土工事で大量に掘り出される土。その行先が決まっているのは7割。残土置き場になれば土石流の危険が伴う。土曜日に走るダンプカー。工事の間は観光客が敬遠する。工事現場で相次ぐ事故。国策民営。情報は開示されない。今の飯田駅にリニア駅は併設されず、市が取得した土地の価格は暴落する。…コロナ禍を経て定着したオンライン会議。用事はリモートで済ませる。リアルは特別な体験。旅は時間をかけるがよい。かつての夢の構想は時代に追い越された。いつまで続くか?何処まで続けるのか?

  • 南アルプス、地溝帯の地下深くをぶち抜くようにリニアを作って大丈夫なのか。そんな漠とした疑問を持っていた。
    外から見たそんなふわっとした心配に対して、本書は長野県の地元紙が工事に伴う環境悪化、残土、駅の開発移転を迫られる人々など、この巨大プロジェクトの問題を地域の視点で報じたもの。
    国策民営という言葉が随所に出てくる。3兆円もの資金を財投で支援しながら、一企業の事業という建前の使い分け、地公体の中途半端な姿勢が責任の曖昧さにつながっているという。
    このような形で出版されなければ、地域に向き合った地元紙のルポを読むことはなかった。ありがたいことだ。

  • まるで静岡県だけがリニアの工事を遅らせているような報じ方をされた印象があるが、何のことはない、長野県内でも覆うの問題を抱えていたことが、信濃毎日記者たちの地道な取材によって明らかになった。
    「国策民営」という事業が持つある種の「いかがわしさ」。事故をはじめとする工事に伴うさまざまな問題点も、「民営」ということで、地元住民にも報道機関にも知らせないJRの「秘密主義」。「国策」ならば、当然住民への説明責任もなされるべきなのに。
    今さら引き返せないというのは、沖縄の辺野古埋め立て工事とまったく同じ構図だ。
    結局は、既成事実を積み重ね、住民には諦めてもらおうということなのか。企業の論理が優先される「国策」なんぞ不調である。

  • ふむ

  • お国が やろうとしていることについては
    とりあえず 疑問符で 臨むことにしている

    その「現場」は
    国レベルであれ、
    都道府県レベルであれ、
    市町村レベルであれ、
    驚くほど 似通っている

    加害者は どこまでも 加害者であり
    その責任は いつも 雲散霧消してしまう
    被害者は いつまでも 被害者にさせられてしまい
    その傷跡は いつまでも 残されてしまう 

    信濃毎日新聞社の数々の報道姿勢には 
    いつも感服させられています
    「社会の木鐸」という言葉を
    久しぶりに 思い起こさせてくれました。


     

  • 東2法経図・6F開架:686.21A/Sh59t//K

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著者プロフィール

信濃毎日新聞社編集局文化部(部長:三村卓也、デスク:佐古泰司、記者:上野啓祐、渡辺知弘、増田正昭=編集委員)

「2018年 『明治維新の残響』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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