帝国日本の生活空間

制作 : 天内 大樹 
  • 岩波書店 (2015年10月29日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000240499

作品紹介・あらすじ

上流階級の「洋館」生活を売り物にした大衆メディア、「味の素」(グルタミン酸ナトリウム)の世界への普及、バンガロー式住宅の移入、「文化生活」言説と「文化住宅」、床座と椅子座の交差と籐椅子の伝播、海外植民地から帝都東京への「内地観光」など、知識、もの、人の流通回路を通じて、帝国が引き起こしていた不平等な出会いと差異の構造を明らかにする意欲的論考集。

帝国日本の生活空間の感想・レビュー・書評

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  • 着眼点は面白い。室内装飾。味の素。文化住宅。籐椅子等々から読み解く帝国日本。

    欧米のまねをして帝国主義に走った明治日本。しかし、写真資料から見たとき、台湾や東南アジアにおいての宗主国振りと共に、急激な欧米化による生活空間の激変振りが持つ混淆主義の露骨さもよく見え、いかに日本が被植民地化されていたかも見えてくる。

    トピックスを並列に並べていくスタイルで押し通している。学術論文のような体裁で、資料をして読み解かせる行き方である。論者の主義主張を強く押し付けようとはしないので、読み終わったあと、漠然とした印象が残る。浮島のようにばらばらに浮かんだイメージを繋ぎ合わせ、そこから読める主題を読者の側で考える必要がある。

    個人的には、新宮を基地とした西村伊作と大石誠之助、幸徳秋水らの交わりについて触れている部分が特に興味深かった。辻原登の小説『許されざる者』を片手に読み比べるのも面白いかもしれない。

  • 味の素、籐椅子、沖縄の豚、草履・・・・。
    文化住宅、洋館、紳士協定・・・。
    歴史の周辺、縁辺から歴史そのものを立体的にイメージしていこうとする試論。

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