点・線・面

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  • 岩波書店 (2020年2月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (214ページ) / ISBN・EAN: 9784000240604

作品紹介・あらすじ

国立競技場の外壁は全国の杉の板で覆われた。今、私たちの目の前にあるのは小さな点や線である――。建築家は風通しのよい物のあり方を求め続けて、木や石、そして土などさまざまな物質との会話を繰り返し、ついに新しい世界の扉を開いた。未来を考えるすべての人のための方法序説。待望の書き下ろし。図版200点収載。

みんなの感想まとめ

点や線、面といった新たな視点から、建築のあり方を再考することがテーマとなっています。コンクリート中心の従来のスタイルに対する疑問を投げかけ、自然素材との対話を通じて有機的な空間を探求する姿勢が印象的で...

感想・レビュー・書評

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  • コンクリート(空間を環境と遮断し、埋め尽くすヴォリューム)を基調とする建築スタイルは、退廃だった!点・線・面による有機的な建築を考え直す。

  • ヴォリュームの建築ではなく点・線・面の建築へ。隈研吾さんがずっと挑戦し続けてきた概念が、近作も交えて更に深化する。建築を小さな部材の連なりでつくることで、人間の身体スケールに近づいたやさしく軽やかで、民主的で、持続可能な、動的平衡=生命的な建築が生まれる。

    ‪コンピュータの発展がこの微細なデザインを補助しているという記載も興味深い。もし時代が異なれば実現できなかったものもあるのだろう。運という流れを味方にしている点も面白い‬

    この本のデザインにも感動した。読み終わった後、線である文字が粒子化し、点になった。かと思いきや粒子化が進むと背景であった白が際立ちはじめ、面にも見えてくる。まさにこの本自体が点・線・面を振動するブックデザインであると思うのは深読みだろうか。

  • 力学系の話とかもあって面白かった。
    「すべての自然素材がコスメティックに堕ちてしまった20世紀」
    点だったのに線になった石。そういう見方ができるんだなぁと。

  • 綺麗で、整然としすぎた建築は、汚れを許容しない。現代の日本建築は、その不寛容な方向に向かって進化し、その結果、日本の都市は汚れを許容しない、居心地の悪い環境となってしまった。
    日本の伝統木造の線は、担任、細井だけではなく、自由に移動できるものでもあった
    日本の瓦屋根は、屋根を灰色に塗っただけに見え、点のリズム、点の躍動感はどこにも存在しないのでさある

  • 量子力学と建築の関係性が面白かった。

  • 建築家は風通しのよい物のあり方を求め続けて、木や石、そして土などさまざまな物質との会話を繰り返し、ついに新しい世界の扉を開いた。未来を考えるすべての人のための方法序説。待望の書き下ろし。図版200点収載。(e-honより)

  • 筆者が建築を通じて表現する際に得ている着想、考え方、アイデアの源が、さまざまな建築物とその背後にある思想、概念、また、それだけにとどまらず、身近な生き物、事物が幾重にも織り込まれて成り立っていて、とても刺激的でした。
    読んでいて、豊富な知識、経験を土台に、体験から得ている肌触り、感覚と、観察し、ひらめく着想とが繋ぎ合わさって、人と共にある建築物が生まれていく感じがとても面白かったです。

  • あまり時間がなくてしっかり読めず。第一線で仕事してる人がこういう他の建築から学ぶ、資料を読み込んだ物を出すのってとても得難い。テンセグリティも取り上げてて笑っちゃった。ありがとうまーくー(隈さん)

  • ふむ

  • 世界の歴史や他者の思想を、いかに自らの思考や体験に引き寄せて語るか、という観点で勉強になる。概念を媒介に論を進める中で強引な引き寄せ方もあるが、創作には何も正しく読むことだけが大切なのではなく、時に誤読に近いドライブも必要なのだと再認識。

  • 点・線・面をテーマに建築の歴史と自身の作品をさらりと振り返るような構成
    言いたいこと、やりたいことは分かるが
    論理の飛躍と矛盾があるように思えて自分の作品を補強する為の著書であるかのように勘繰ってしまう
    あとコルビュジェ、磯崎、黒川に対する徹底的な批判がすごい...笑
    文章自体は読みやすく面白いので建築に詳しくない人でも読めると思います

  • 20世紀、ヴォリュームの拡大を至上主義
    コンクリート空間の中に閉じ込める

    木造、線の建築
    カディンスキーとジェームズ・ギブソン

    石の基本は点だが
    積み上げると重たいボリュームになってしまう
    自然素材が表面の薄い石や木の化粧や記号に堕ちてしまった20世紀

    石の美術館
     石に隙間
     ビアンコ・カラーラ
      大理石を6mmにして嵌め、光を通す
     ビエトラ・セレナ
      apple storeの床
     点の積み上げでは経験が基準
     19世紀後半に
     コンクリートや鉄のフレームの線になって計算可能に

    コンクリート
     点を面にジャンプさせる

    バラツキ
     きらめきとリズムに

    市松模様
     一枚ずつの小さな絵で済む、半分で済む倹約

    接点ずらし
     丹下健三、線が面にならず線のままに、屋根の線

    線の放棄
     コルビュジエ ヴォリューム
     磯崎  キューブ、象徴的な記念碑
     黒川  円錐でヴォリュームにアイデンティティ

    日本の伝統木造 14世紀完成
     自由に移動、可動間仕切りシステム、軽量で洗練

    広重美術館
     広重の「夕立」のような建築
     線で構成されたグラデーション
     自然と人工の中間

    CASA Umbrella 傘の家
    フラーのドーム建築
     テンセグリティ構造、
     ワイヤ(テンション)と棒の統合(インテグリティ) 

  • 点・線・面
    著作者:隈研吾
    岩波書店
    建築に未来 人間に未来
    人と人と人と物、人と環境をつなぐ思想と実践を語った新しい方法。
    タイムライン
    https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

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著者プロフィール

1954年生。1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授、日本芸術院会員。50を超える国々でプロジェクトが進行中。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案。主な著書に『隈研吾 オノマトペ 建築 接地性』(エクスナレッジ)、『全仕事』(大和書房)、『点・線・面』『負ける建築』(以上、岩波書店)、『日本の建築』『自然な建築』『小さな 建築』(以上、岩波新書)他多数。

「2026年 『自然とは何か 隈研吾の建築美学、22 世紀へのパースペクティブ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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