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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784000241175
みんなの感想まとめ
都市計画と緑地の関係を深く掘り下げた本書は、近代における緑地の発展とその思想を各国の実例を通じて解説しています。特に日本の都市計画における緑地の重要性や歴史的な背景を探ることで、読者は明治から戦前期に...
感想・レビュー・書評
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本書は、近代において都市計画とともに発展していく緑地をめぐる考え方を、各国の実例を挙げて年代に沿うかたちで解説している。近代の緑地計画・緑地思想への入り口、教科書として個人的に活用させていただいた。
近代的な都市計画は欧米において誕生し、日本はその後を追い、学ぶ形で導入していく。
個人的な興味を日本の児童公園(街区公園)に置いて読んだが、その成立過程を追っていくと、明治期から昭和初期に日本に紹介・導入された、外国における都市計画思想とその実例へと繋がっていく。
本書は、日本(特に東京)の緑地・緑地行政をめぐる現状を、都市計画思想の不完全な理解、財政的な困難、膨張・成長していく経済・都市圏への妥協であった事を示唆する。
児童公園の重点的配置も、削減されていった緑地に対する次善策という見方ができる。
東京の都市計画において、緑地の重要性が最も認識され、また大規模な土地取得が実現した時代が、防火帯としての機能も期待された軍国主義の時代であったのはどういう皮肉だろうか。
明治期から戦前期、日本の都市計画は常に東京から始まった。近代的な都市計画、公園・緑地行政が地方へと模倣され、拡散した。
戦後、東京は取得した資産としての緑地を擦り潰し、建物の高容積化・高密度化の道を突き進む。
戦前に立案されたパークシステム型土地区画整理事業を持続的に遂行し、美しい街区を形成するに到ったのは、(一部の)地方都市のほうだったという事実には、言い様の無い気持ちになる。
著者は、都市の拡大に終止符を打ち、緑地の資産的価値を永続的に確保することの重要性を説く。
しかし、それを夢想と感じるのは、悲観的過ぎるだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宇沢先生の「社会的共通資本」からの流れで読みました。
今までで最高にチャレンジングな読書で全く読み進めず。途中をすっ飛ばし、終章のみ丁寧に読みました。
都市における緑地の価値観が、国によって全く違うこと、そしてその背景にある歴史から、将来に向けた教訓を得ようとする試みと理解しました。
効率化を優先した都市開発が、今の日本の都市における貧弱な緑地を生じさせたというのは、僕的には納得がいく論考でした。
住民たちが当事者意識を持ち、義務と責任を負うことが重要。現状の政治に対する姿勢にも通じる教訓です。 -
急速に都市が発展した20世紀。王侯貴族の庭園が公園となった西欧の都市、公園を計画的に組み込んだアメリカの新都市、グリーンベルトと田園都市思想、寺神社景勝地ベースだが開発優先だった日本。
これからの縮小時代、再緑地化というのも選択肢かも。 -
分類=都市・自然・緑地。01年1月。
著者プロフィール
石川幹子の作品
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