ドキュメント ゼロ金利 ー日銀vs政府 なぜ対立するのかー

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000241250

作品紹介・あらすじ

日本経済が先進国でも例をみない深刻なデフレ・スパイラルの入り口に立たされる異常な時期と重なった、新生日銀第一期。ゼロ金利導入、ゼロ金利解除、量的緩和導入-。日銀百有余年の歴史の中で、きわめて特異な政策はいかに決定されたのか。金融政策の最高意思決定機関とされる金融政策決定会合ではだれが、どのような議論を展開したのか。日銀内部と政府・国会との迫力ある攻防を再現し、金融政策決定の力学、日銀独立性の実際を「生体解剖」する。貴重な資料と膨大なインタビューをもとに日本の金融政策の奥の院に迫る第一級のノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 新日銀法から始まり、ゼロ金利導入、ゼロ金利解除、量的緩和導入あたり(1998年からの約5年間)の、日銀内部(意思決定の流れ)と、日銀と政府の関係、のドキュメント。

    日銀について知りたいと思い手に取った本。
    迫力があり読み物として面白い。


    日銀の在り方、金融政策の在り方は個人的にもっと勉強したい。

  • もはや歴史の一頁になった2000年8月の
    ゼロ金利解除についてのドキュメントです。
    筆者は時事通信の記者でして、
    丁寧な取材に基づいて、速水総裁のゼロ金利解除への
    こだわりや政府・大蔵省の議決延期請求権行使など、
    臨場感を感じさせる書でありました。
    中原氏をはじめとする審議委員たちや、
    宮沢蔵相、亀井静香議員、山本幸三議員など
    政治家たちも登場します。
    難しい金融政策の理論はほとんど登場しませんが、
    小説のように面白く読めました。

  • 政治と中央銀行の意地のぶつかり合い。

  • ゼロ金利解除に伴い古本で購入。物心就いたときには超低金利時代だったので、その前後を勉強。

  • 非常に読みやすい。文章が上手いから?ストーリー展開?いや、技術的なことに突っ込んでないからだな。基本時系列だが、イベントに特化して書いてあるため、ところどころ断絶があって、理解を阻害する。経済企画庁や宮沢喜一が出てきたのは面白かったかな。速水優についても、実態はどうであれ、よりイメージを鮮明に書いてある。しかしまぁ、結構日銀の本を読んだけど、未だに全然分からない。。。苗。

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著者プロフィール

軽部 謙介(カルベ ケンスケ)
時事通信社解説委員
1955年生まれ。早稲田大学法学部卒業。時事通信社入社。社会部、福岡支社、那覇支局、経済部、ワシントン特派員、経済部次長、ワシントン支局長、ニューヨーク総局長等を経て、現在、同社解説委員。主な著書に『日米コメ交渉』(中公新書)、『官僚たちのアベノミクス』(岩波新書)など。

「2019年 『政策をみる眼をやしなう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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