遠い花火

  • 岩波書店 (2009年2月13日発売)
2.40
  • (0)
  • (0)
  • (3)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 17
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784000241427

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/713471

  • 人は今この時間だけに生きているわけではない。

    人との契りは現実世界でのめぐり合いだけで成立しているわけではない。

    深いところで感応するものは、その人の出自、地縁なども濃く影響する。

    財閥後継者が辿った先祖の地縁との不思議な出会い、魅力的な女流画家との最後のヨーロッパ旅行の意味、
    一生を貫く悔恨の想いと歴史に対する好奇心。

    固有名詞は、読者のイマジネーションを刺激して物語をさらに深くする。

    田中一村の絵が登場すると一気に奄美大島に魅了された一村の絵のイメージが浮かび、それに連なって物語りがさら振幅の度を高める。

    強引に仕立てたようなエピソードもあるけれど、死を目前にした財界大物の自伝を医者が編集していくという設定が
    物語をさらに膨らませいく。興味深く読み進める。

    現在は現在だけで存在するわけではない。
    過去そして未来も包括している。

    未来、私たちのこの時代をどんな風に観るのだろうかと、ふっと思った。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

小説家、詩人。元セゾングループ代表。著者に『茜色の空』など。

「2010年 『大澤真幸THINKING「O」第4号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻井喬の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×