日中関係をどう構築するか: アジアの共生と協力をめざして

著者 :
制作 : 毛里 和子  張 ユン嶺 
  • 岩波書店
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000242233

作品紹介・あらすじ

グローバル化の進む冷戦後の世界で、九〇年代以降、日中関係は不安定化し、相互不信が募っている。そのような状況を憂慮する日中の代表的識者がフォーラムを結成して学際的に集い、三年間に渉り深い議論を重ねてきた。政治・経済・文化のあらゆる分野に渉って二国間関係の桎梏を超えた、東アジアの新しい地域協力のかたちを模索し、具体的問題に即した現実的構想を提起する。

感想・レビュー・書評

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  • 日本側、中国側の学者のそれぞれの論文が
    読めるという点で非常によいと思う。

    単なる「日中関係」に留まらず、ナショナリズム
    に関すること、文化に関すること、グローバル化
    など文化的、世界的な視点から書かれている
    論文が多い。
    日中における大きな変数であるアメリカとの
    関係についても多くのページが割かれている。
    その上で、新たな日中関係を構築するための
    提案がなされていて、非常に説得力の
    ある本だと思う。

    一つだけ残念な点といえば、私は純粋に
    「日中関係」についてもっと知りたかったので
    この本だけでは少し不足だったと言うこと。
    二国間における詳細な問題点、改善点などを
    もっと詳細に知るためには、他の本を
    併用しないといけないかも。

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著者プロフィール

早稲田大名誉教授。1947年生まれ。
早稲田大学卒業、一橋大学大学院博士課程修了。社会学博士。外務省専門調査員として北京日本大使館勤務、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授等を歴任。
専門は、中国政治、東アジア国際関係論。
著書『中華人民共和国史 新版』(岩波新書)、『中国政治の社会態制』(岩波書店)、『「中国共産党」論』(NHK出版新書)、『日中対立』(ちくま新書)ほか多数。

「2021年 『中国のロジックと欧米思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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