狙われた自治体 ゴミ行政の闇に消えた命

制作 : 下野新聞「鹿沼事件」取材班 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 35
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000243018

作品紹介・あらすじ

現場に残された自転車、セカンドバッグ、書類の束、一人の公務員が、忽然と消息を絶った…廃棄物処理にからんだ未曽有の行政対象暴力事件、その全貌に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 恥ずかしながらこの事件のことは知らなかった。
    「夜道に気をつけろよ」みたいな話があることは、頭では理解していても、こういう実際に起こった事件を読むと恐ろしくなる。
    自治体が職員を暴力から守りきれなかったのだが、組織そのものやその長が業者とずぶずぶの関係にあったのだから、殉職した職員も浮かばれない。

  • 廃棄物行政の困難さが生々しい。

  • 現場に残された自転車、セカンドバッグ、書類の束、
    一人の公務員が、忽然と消息を絶った。
    廃棄物処理に絡んだ未曾有の行政対象暴力事件。
    その全貌に迫る。

    2001年10月に栃木県鹿沼市の職員が帰宅途中で
    拉致、殺害されたとされる鹿沼事件は、行政を対象と
    した暴力事件として、全国的にも大きな注目を集めた。
    当時、自分も、業務上のトラブルにより殺害されたと
    いう新聞記事を読んで、戦慄した覚えがある。

    本書では、廃棄物処理を担当していた一人の公務員が、
    筋を通そうとして、命を奪われた事件を地元紙ながらの
    丹念な取材で複雑に入り組んだ利権の構図にに迫った本
    である。

    最悪の結末を迎えてしまった背景には、市役所の歪んだ
    体質や、地方政界のドロドロしたものが影響している事
    がわかる。本書は大変な労作ではあるが、キーマン達が、
    死亡しているという事もあり、もやもやしたものが残る。
    新聞ゆえに書ききれなかったものもあると思うが、いろ
    いろな教訓を得られる事は間違いない。

  • 本書を他人事として読める自治体職員は多くないだろう。組織上部と業者の癒着が行政対象暴力の背景にあり、まっとうに職務を遂行する職員個人が狙い打ちにあった場合、それでも職員をかばい、組織的に対応してくれる役所はどれくらいあるだろうか。どれくらいの職員が、その中で正義を貫くことができるだろうか。
    http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20060830

  • 栃木県鹿沼市で実際に起きた、ゴミ行政を担当している職員が失踪し、結局は遺体が発見されないまま、拉致され殺害された事件。事件の主なきっかけとなったゴミをめぐる利権争い、さらに国政レベルにつながる政治的な派閥争い、自治体内部の闇についてまで踏み込んで書かれた記録。

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