「萬世一系」の研究―「皇室典範的なるもの」への視座

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000244305

作品紹介・あらすじ

本書は、憲法学研究の第一人者が、戦後と明治、新旧二つの皇室典範を爼上に乗せ、制度としての天皇制の形成過程とその基本的性格を歴史的に検証、法解釈学的な評価を試みる考察である。昨今の表層的な「女性天皇」容認論や「皇室の民主化」論において見落とされがちな、日本国憲法下の天皇制そのものの本質的な矛盾を徹底的に問い直し、その先を展望する。

感想・レビュー・書評

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  • 二つの憲法と皇室典範が出来る過程で、女帝・庶子後継・退位の三つのポイントを巡ってどんな意見が交わされてどう決着が付いたかを説明した本です。

    一見すっかり大日本帝国憲法のおぞましさを洗い落としたかのように見える日本国憲法下の天皇制に、いかに男権的・家父長制的なものが残されているか。それを残すべくあがいた人々(と多くの日本人)の頭の中にどれほど「萬世一系」のイデオロギーが巣食っているか、が良く判ります。

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著者プロフィール

奥平 康弘
奥平康弘:

「2017年 『新装版 なぜ「表現の自由」か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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