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- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000244350
作品紹介・あらすじ
戦時ファシズム体制の下で確立した日本のハンセン病患者絶対隔離政策。なぜ、特効薬が普及し、新憲法において基本的人権がうたわれた戦後においても、絶対隔離下の断種や堕胎の強制が継続したのか。一九五三年の「らい予防法」成立過程に焦点をあわせながら、「戦後民主主義」の論理そのもののなかに差別の契機が含まれていたことを明らかにする。
感想・レビュー・書評
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基本的人権の尊重を謳った日本国憲法が施行され、戦後民主主義がはじまったにもかかわらず、戦前の隔離政策はそのまま継続され、それどころか強化された。著者はその理由を、憲法の「公共の福祉」の論理に求め、多数者の福利を最大化するという要請のもと「民主主義そのものが絶対隔離を必要とした」ことを明らかにする。獄死者を出した重監房の存在、断種や堕胎の強制などにも触れつつ、戦前から戦後に至るハンセン病政策の問題点をするどく告発する一冊だ。
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