- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000244381
感想・レビュー・書評
-
現像ソフトで空をどこまでも青空、樹木を滴る緑、花を原色、女性の肌をゆでタマゴのようにつやつやに修正するのは退屈。現像ソフトの綺麗さに騙されないように。これは大切。日本の自然の色彩は欧州のそれと比較すると全体に白い絵の具を混ぜたような独特の「色彩のにごり」がある。春霞、夏の驟雨はそのグレーのトーンが命。この「あいまいで微妙な色彩が日本の色」である。日本の夏の湿度を含んだ情緒的な色彩である。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結局ライカ史上主義なんじゃん。って感じました。
途中で読むのやめてしまいました。 -
田中長徳さんのカメラエッセー。表紙にライカとあわせて、GRデジタルが載っていたので思わず手を取りました。
機械に悪影響を与え、露出などが悩ましい雨の日は実用性の高いデジカメを使い、晴れの日はフィルムカメラで楽しもうというのが趣旨。
カメラへの思い、ウンチク、使いこなしなど、田中氏ならではのこだわりが書かれていて、面白く読み進められる。
僕みたいにカメラを興味を持ちつつある人間には危険な本。
というのは、フィルムカメラであるライカが俄然欲しくなからだ(笑)。実際、ライカがいくらで流通しているのか、ネットオークションで調べてしまった。
この人の著書をいくつか読んでいて、自分と同じ匂いを感じたのですが、思わぬところでニヤリ。
カメラとともにバッグの中に入っているもの。それはモレスキンの手帳とラミーの万年筆だそう。僕の鞄にも入っています。