バーリンの政治哲学入門

制作 : John Gray  河合 秀和 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 27
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000244480

作品紹介・あらすじ

アイザイア・バーリン(一九〇九‐九七)は二〇世紀を代表するリベラルな自由主義哲学・思想史家。価値崩壊の今の時代に、バーリンの価値多元論と自由論の示唆するものは計り知れない。その思想の強大なインパクトを明らかにした、バーリン哲学の本格的な入門書。初学者でも滞りなく読めるよう訳注を付した。

感想・レビュー・書評

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  • 哲学者アイザイア・バーリンの思想の入門書の翻訳です。以前に読んだ、『リベラルなナショナリズムとは』の著者の師が、バーリンさんということで、気になって読んでみました。

    入門書とはいえども、ある程度本格的な哲学・思想の本を読むのは久しぶりだったので、なかなか理解に時間がかかり、読みごたえがありました。

    拙い理解ですが、バーリンの思想で肝心な点は、このあたりなのかなと個人的には思いました。

    ・目指すべき最善の生活や価値観は、人類共通ではない。そしてそれぞれの幸福は、文化・生活様式に大きく依拠している。

    ・多くの善(それぞれの人が良いことと判断するもの・考え)は、同じものさしで優劣をつけることができないのが大半。自らの思う善をいつも押し通そうとするのではなく、抑制・妥協することが必要。←「消極的自由」(他人の自由を侵害しない限りにおいて、自由である)の考え方を自由以外にも広げたもの?



    無理に自分の価値観を相手に押し付けない、お互いにお互いの考え方や生活様式を尊重し合う、そういった必要性を深く認識させる点で、多くの人に読んでほしいなと思うバーリンさんの思想でした。

  • memo
    価値多元論
    価値の比較不可能性=文化的多元論、道徳相対主義ではない。
    Joseph Raz
    完全性という観念の不完全性、論理的、観念的非一貫性
    真実でも虚偽でもない、半開集合状態

    共生のかたち/不安定な均衡の維持

    比較的読みやすかった。バーリンはマッキャベリの中に多元論の原始的な姿を発見し、批判的に発展させたようだ。

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著者プロフィール

心理学博士

「2015年 『愛が深まる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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