- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000244619
感想・レビュー・書評
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アルベルティの窓論や、ケプラーのカメラ・オブ・スクラの流れの上では見過ごされてしまっていたソクラテスの「ディアファナース」という概念を元に展開される論はとても独特で面白かった!半透明な星座、かっこいい
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フランシス・ベーコンに惹かれて存在を知った書。謎めいた描き方の答えが示されているわけではないのだが、あの紗のかかったような画面をヴェールと捉えて「半透明の系譜」のうちに語ることがひとつの解釈に。
葉脈の表紙と半透明のカバーが心憎し。 -
アリストテレスの「ディアファネス」の概念をヒントに美術史を読み解くもの。
透明か不透明かという二元論的な思考様式で理解するのではなく、その中間のグレーゾーンを概念に内包してしまうことで、より広範で繊細な議論を可能にする美術史。 -
透明/不透明で語られてきた西洋美術史を、その中間項的な言葉ー半透明ーによって脱構築を企てんとする試み。
まあ、ベーコン論が展開されているということで、しかも岡田先生ということで、ほほぉ〜っと読み始めたはいいが、如何せん、美術史にかんしての議論/固有名を知らなすぎる。
途中から完全に振り落とされた。もうちょい基礎教養を固めてから。 -
透明でもなく、不透明でもなく、なぜ半透明なのだろうか。限りなくファジーでグレイゾーンに近いこの概念を、あえて持ちだすことによって、いったいこれまでとは違うどんな世界が見えてくるというのだろうか。あるいは、世界がどんな風に違った見え方をしてくるのだろうか。
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TKC推薦
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美学の先生に勧められた本です。
一度読んだだけでは、難しくて理解し切れませんでした。じっくり読まんといかんなぁ。
灰色についての言及が特に興味深かった。