半透明の美学

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 78
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000244619

作品紹介・あらすじ

なぜ「半透明」に注目するのか。そこからいかなる新しい世界が開示されるのか。しかし、そのどっちつかずの両義性にこそ、従来の芸術観を乗りこえる感性と思考の潜勢力が宿っているのだとしたら?アリストテレスをはじめ、聖書、ダンテ、メルロ=ポンティ、ドゥルーズ、ジャンケレヴィッチらの言葉と、リヒター、ドラクロワ、クレー、ベーコン、ジャコメッティ、モランディ、デュシャンなどの"灰色と埃の美術史"との交差点から、知られざる「半透明の美学」が姿を現わす。

感想・レビュー・書評

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  • アリストテレスの「ディアファネス」の概念をヒントに美術史を読み解くもの。

    透明か不透明かという二元論的な思考様式で理解するのではなく、その中間のグレーゾーンを概念に内包してしまうことで、より広範で繊細な議論を可能にする美術史。

  • 透明/不透明で語られてきた西洋美術史を、その中間項的な言葉ー半透明ーによって脱構築を企てんとする試み。
    まあ、ベーコン論が展開されているということで、しかも岡田先生ということで、ほほぉ〜っと読み始めたはいいが、如何せん、美術史にかんしての議論/固有名を知らなすぎる。
    途中から完全に振り落とされた。もうちょい基礎教養を固めてから。

  • 透明でもなく、不透明でもなく、なぜ半透明なのだろうか。限りなくファジーでグレイゾーンに近いこの概念を、あえて持ちだすことによって、いったいこれまでとは違うどんな世界が見えてくるというのだろうか。あるいは、世界がどんな風に違った見え方をしてくるのだろうか。

  • TKC推薦

  • 美学の先生に勧められた本です。
    一度読んだだけでは、難しくて理解し切れませんでした。じっくり読まんといかんなぁ。
    灰色についての言及が特に興味深かった。

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著者プロフィール

1954年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門は西洋美術史・思想史。著書に『もうひとつのルネサンス』(1994)、『ルネサンスの美人論』(1997)、『モランディとその時代』(以上、人文書院、2003/吉田秀和賞)、『ミメーシスを超えて』(勁草書房、2000)、『マグダラのマリア』(中公新書、2005)、『芸術(アルス)と生政治(ビオス)』(2006)、『フロイトのイタリア』(以上、平凡社、2008/読売文学賞)、『半透明の美学』(2010)『映画は絵画のように』(以上、岩波書店、2016)、『映画とキリスト』(みすず書房、2017)など。編著に『カラヴァッジョ鑑』(人文書院、2001)、『ジョルジョ・モランディの手紙』(みすず書房、2011)など。訳書に、ロンギ『芸術論叢』(全2巻、監訳、中央公論美術出版、1998/1999)、アガンベン『中味のない人間』(共訳、人文書院、2002)『スタンツェ』(ありな書房、2008)『イタリア的カテゴリー』(共訳、みすず書房、2010)『開かれ』(共訳、平凡社/平凡社ライブラリー、2011)など。

「2017年 『映画とキリスト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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