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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784000244763
感想・レビュー・書評
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【書誌情報】
著者:有馬道子
刊行日:2014/02/27
9784000244763
A5 上製 カバー
270ページ
品切れ
プラグマティズムの祖,現代記号論の先駆者として知られながらも,難解さのゆえに必ずしも十分理解されてこなかったパース.その思想を言語学・記号学の立場から丁寧に読み解き,人間存在そのものの在り方を問う「意味の思想」としての全体像を浮彫りにする労作.没後100年を機に,近年の研究の進展を踏まえた補論を収載した改訂版.
■著者からのメッセージ
現代記号論の基礎を築いたのはソシュールとパースである.しかし,今日の国際的な記号研究において最も注目されているのはパースである.ソシュールの記号論は長年にわたる構造主義の発展によってその重要性はほぼ汲みつくされた感があるのに対して,パース記号論は一般的には近年になってようやくその重要性に気づかれてきたと言ってよいだろう.そして,その「解釈の記号論」の射程は長く,今日その影響は哲学,論理学はもちろんのこと,情報工学,認知科学,言語学,生物学,経済学,建築学,心理学,美学,文学研究,教育学等あらゆる領域に及ぶと考えられている.(中略)
本書の初版が2001年に出版された頃,日本ではパースの紹介が始まって数十年の歳月を経ていたにもかかわらず,パース研究は未だ駆け出しの感があり,パース記号論の術語はよく知られておらず,その訳語も必ずしも安定したものとはなっていなかった.それは国際的なパース研究においても同様で,試論的な揺れが術語についての理解等いろいろな点において見られることは避けられなかった.しかし当時に比べて今日の世界のパース研究者層は厚くなっており,着実な研究の進展がある.この改訂版がその進展を少しでも反映したものになっていることを願っている.
――本書「改訂版へのあとがき」より
〈https://www.iwanami.co.jp/book/b261079.html〉
【目次】
題辞 [iv]
凡例 [v]
はしがき [vii-xii]
目次 [xiii-xv]
第一章 パースの記号論 001
1 パースの重要性 005
2 パースの難解な文体 027
3 パースの経験と学説の変化 029
4 パースを支えた人びと 045
第二章 パースの記号論と言語論 049
1 パースとソシュール 054
2 認知言語学との関係 061
3 「サピア=ウォーフの仮説」をめぐって 075
4 シネキズムと解釈の類型 099
第三章 ことばと意識 137
1 日本語とコミュニケーション 138
2 ノンセンス――『不思議の国のアリス』の場合 158
ノンセンスと作者
遊動としての物語
夢のなかの裁判
笑い
ことばと意味
正気と狂気の不条理
3 ことばと存在論 179
補論1 三つの推論と「第一次性」「第二次性」「第三次性」の関係 193
補論2 “Man’s Glassy Essence” について 198
補論3 老荘の思想 203
1 老子と莊子
2 老荘の意味の思想の重要性
参考文献 [223-238]
あとがき(二〇〇一年 早春 新世紀のあけぼのの初めの光の中で 有馬道子) [239-242]
改訂版へのあとがき(二〇一四年一月六日 著者識) [243-245]
索引 [1-8]
著者略歴
有馬道子(ありま みちこ)
1941年生まれ.大阪市立大学大学院修士課程修了.現在,京都女子大学文学部教授.専攻は英語学,一般言語学,記号論.
著書に,『記号の呪縛――テクストの解釈と分裂病』『ことばと生命』(ともに勁草書房),『もの忘れと記憶の記号論』(岩波書店),訳書に,B.L.ウォーフ『言語・思考・実在』(南雲堂),J.M.ペン『言語の相対性について』(大修館書店),E.H.レネバーグ編『言語と人間科学』,J.ブレント『パースの生涯』(新書館),I.ムラデノフ『パースから読むメタファーと記憶』(勁草書房)などがある詳細をみるコメント0件をすべて表示
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