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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784000245067
みんなの感想まとめ
リニア新幹線の開発に関する深い考察が展開されている本書では、経済性、技術的信頼性、環境対応性の三つの条件が満たされなければ大型開発は成功しないと指摘されています。著者は、リニア新幹線がその条件をクリア...
感想・レビュー・書評
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過去の大きな、公共的な開発案件についての考察・知見を踏まえての、リニア新幹線の開発に関する考察を述べた一冊。
「リニア新幹線は是か非か」については、実はまだ、是か非かを議論する段階に到達していない、というのが著者の主張かと。
リニア新幹線については、その目的の妥当性すら検証されていないようですし、著者は、また、この類の大型開発案件の成功には、経済性、技術的信頼性、環境対応性の3つの条件のクリアが必須であり、1つでも欠けると成功はない、と述べていますが、リニア新幹線に関しては、どれもクリアできているとはいえない、という状況のようです。
すでにドイツでは、磁気浮上方式リニアモーターカーの開発を断念していますし(ドイツの場合には、超伝導方式ではなく、より技術的には信頼性が高い、常伝導方式であったにもかかわらず、断念)、他国では開発しているところも、開発の予定もありませんし、また、たとえ日本が開発を終えたとしても、その売り込み先となる国もない状況です。
確かに、夢のある技術かもしれませんが、採算について、「リニア新幹線単体では赤字」と、JR東海は試算していますし、リニア新幹線の開発を進める理由は「ない」のが現実だと思われます。
しかも、開発に失敗した場合、その責任を、国民が負うことになる可能性は非常に高いですし。
上記のような状況を考えると、リニア新幹線は必要ない、と思わざるを得ないのですが、とにかく判断材料がそろっていないのが現状。
JR東海には、「まずは、リニア新幹線の開発に向けた検討をしっかりしていただき、その是非を判断する材料をそろえていただきたい」と、この本を読んで強く思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
採算性、安全性、環境の視点からリニア新幹線に疑問を提起します。需要・工費の甘い見通しなどを具体的に指摘して、根本的な再検討すべきだと訴えています。
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ただ速くて夢の超特急と言われているけど、この本に書いてあるような問題も確かにある。いろいろな視点が得られて面白かった。本当に成功するのか今後の動きに注目したい。成功例として挙げられていた黒部ダムには納得。
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先に読んだ「リニア新幹線 巨大プロジェクトの真実」と同じ作者による同じテーマの本。内容もかなり被っていた。どちらか一冊読めばいい。
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