貧困都政――日本一豊かな自治体の現実

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000245074

作品紹介・あらすじ

予算規模は約一二兆円、域内のGDPは多くの先進国を上回る。桁外れの経済規模を持つ東京都で、一九九九年の誕生以来、三期にわたって続いてきた石原都政は、小泉構造改革と響きあう形で「首都再生」を唱え、都市再開発を強力に進めてきた。新銀行東京やオリンピック招致は、その石原都政に咲いた徒花となった。だが、福祉・医療などの支出は切り詰められ、「ひとり勝ち」といわれる東京でも貧困・格差が増大している。「世界都市」東京の底辺と抵抗の現場を歩いた、渾身のルポルタージュ。

感想・レビュー・書評

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  • 石原都政への批判。さまざまな舞台の裏側から、これまでの都政の在り方に疑問を呈す。

  • 石原都政の批判本。
    知事は発想の天才で行動の鈍才とはなんともうまい表現。
    いまいち何やってるのか分からないし、失態も繰り返してるのは賛同できる。
    しかし福祉や病院、築地や君が代の話などは何言ってるんだかという感じだった。

    意外だったのは東京都って情報公開が遅れてるらしい。
    都心の官僚だから省庁の方々とほぼ同等の腐り具合なのだろう。
    しばらく住むことになるかも知れないので都政のことも興味持ってみた。

  • あらゆる東京都の政策が、東京都副知事の猪瀬さんとは、まったく逆の視点で描かれていて勉強になった。
    輝かしく打ち出されている政策の裏側を見た。

  • 石原都政の徹底批判本。
    福祉、医療、新銀行東京、オリンピック、築地移転、国歌強制の各視点から石原都知事の思想と政策を批判する。テーマが一貫していて勢いがある。取材も丁寧で面白い。

    数々の差別発言や浪費をしても圧倒的な支持を受けているのは何故か。それは石原氏が都民の暴力欲を満たすからだと著者は言う。都民は自分より弱いものへのいじめに荷担することで安心感を得ているのだと。
    しかし、これが出版された直後に再当選したのは、もうどうしようもない。

  • 沖縄タイムス2011.03.22。

    《著者の言う貧困は生活の貧困だけではない。住民福祉の増進を基本とすべき自治体で起きている行政の貧困を追ったのが本書である。(中略)石原都政を「失われた12年」と書く。》

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著者プロフィール

元毎日新聞記者で、フリーのルポライターとして長年、環境問題を追う。石綿問題は8年に亘って取材し、今まで『世界』『金曜日』などに石綿問題を寄稿してきた。著書に『干潟の民主主義』(現代書館)等。

「2016年 『国家と石綿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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