日暮れまでに

制作 : 馬籠 清子 
  • 岩波書店 (2014年1月22日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000245210

作品紹介

マンハッタンに住む四十代の夫婦ピーターとレベッカ。ある日、ドラッグ中毒者である妻の弟ミジーとの同居が始まり、若さと愚かさの放つ強烈な輝きにピーターは憑りつかれてしまう。色褪せ始める夫婦の「そこそこの幸せ」。人生に夜の帳がおりようとする時、彼がとった選択とは?美と幻滅、倦怠と幸福をめぐる珠玉のストーリー。

日暮れまでにの感想・レビュー・書評

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  • 全部話すって…全部??

    私が人に我慢して、人が私に我慢する、なんてこと、本当にできるの?

    寄り添ってもらえなかった子どもを抱える心の人は、作家にとっても興味深いみたい。もしかしたら、マイケル・カニンガムもそうだったのかな。

  • 妻の弟に欲情することを抑えることができるか。カニンガムは常にゲイの男性を描くが、それだけでなくリアリズムを追求しながらも心象風景を描くその技法が美しくて圧倒される。アメリカにおける現代美術の売買についてのアイロニーもスリリング。誰もが面白く読める本ではないかもしれないけれども、個人的には耽溺できる一冊。話は違うけれどもウエルベックの『地図と領土』も現代美術がテーマなので好きな人にはこれも興味深いかも。

  • 2010年に発表されたマイケル・カニンガムの長編第5作。倦怠期の中年夫婦の生活に闖入してきた妖しく美しい若者という主筋は王道だが、この作家ならではの繊細な表現と求心力に満ちた筆致が冴えわたる。生気溢れるNYの街はもちろん、尖って目まぐるしいアートシーンの描写も印象的。闖入者ミジーの退廃美にはすっかり心奪われてしまった。

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