検証 福島原発事故・記者会見――東電・政府は何を隠したのか

  • 岩波書店
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本棚登録 : 166
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000246699

作品紹介・あらすじ

原発事故後の記者会見で、東電・政府はどのように情報を隠し、深刻な事故を過小評価し、誤った説明を繰り返してきたのか。記者会見に出席し続けた二人の著者が、膨大な取材メモと新たな取材をもとに、正面から検証に挑む。また、マスメディアはなぜ"発表ジャーナリズム"に堕してしまったのか、そのあり方も問う。

感想・レビュー・書評

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  • 福島原発事故で隠されていた情報は何なのかを当時の記者会見に参加した二人のジャーナリストがまとめた一冊。
    東電も政府も、リスクがある情報を隠す為に、嘘をついていたのは間違いない。マスコミメディア側にも問題はあるのも確かですが。日本の問題が多く露呈したのは事実です。考えさせられました。

  • 資料番号:011511698
    請求記号:543.5/ヒ

  • 福島原発事故や原子力を含むエネルギー政策に関して、東電などの電力会社や政府の対応に関する本をいくつか読んできて、やはり強力な情報バリアーが何重にも張り巡らされているとの印象を強く持ってきたが、この本は各項目について簡潔に要点を挙げているのと、客観性を重視して書かれた点で抜きん出ている。

    時間をおいて事故調査委員会のレポートと比較してみよう。

  • 説明責任の重要さを感じる。
    広報の問題ではなく、説明をちゃんとしないということは、ウラでの対策もちゃんとやらないことを意味している(こともある)ということを、顕著に示した事例だろう。
    賠償責任を問われるような言質をなるべくとられないために説明をテキトーにしているだけじゃなくて、その後の対策も、テキトーに済ませたいと思ってるんだろうな、と如実に感じさせる。

    といっても1次情報なワケではない。著者側のバイアスによって取捨選択されているのは要注意。ただし、そのへんはわかるように、極力冷静になろうと努めて書かれているのは感じられる。

  • あのとき、政府・東電は記者会見で何を語り、何を隠したのか。自らも不治の病を宣告された記者が、命を削って追究した記録。

  • 543.5||Hi

  •  震災の原発事故直後から参加し続けたフリージャーナリストが東電会見の問題点を上げていく。

     放射能の問題では専門的な部分も多く、何が正しいのか難しい部分も多かった。東電側が「確認します」といってとりあえずごまかす返しが多すぎるのはよくわかったが。。。
     この本の真の評価は何年か経って色んなことが今よりはっきりした時に、証拠として価値が出るものだと思う。

     作者の一人である日隅一雄さんはこの6月に亡くなられた。ご冥福と共に多くのフリージャーナリスト達のより一層の活躍を願う。

  • 政府・東電・保安院・安全委員会などがどういう態度をとっていたのか。将来真実が明らかになったときの参考になるだろう記録の一つ。

  • このドキュメンタリーはリアルタイムに起こったことが直近であるだけに生々しく記憶によみがえってくる。

    そして、政府と東電、マスメディアがどのように対応し、フリーのジャーナリストやネットを通して監視していた私たちがどのような対応をしたか、出来たかをもう一度確認と反省するところもあるように思う。

    しかし、東電や原子力行政に関わっている政府や官僚たち組織の隠蔽体質がどれだけ酷いものであったかを再確認させられた本です。

    特に東電の体質は酷い。それに監視すべき組織のひどさは読めば読むほど腹が立ってきました。

    結局今回の地震によって起きた色々な事象に誰も責任を取っていないという事と、何が原因であったかが全く解明されていないという事実だけが浮き彫りになってきます。

    スピーディーの情報がなぜ公開されずそのままになっていたのか?原因はなぜなのか?誰がその原因となったのか?

    10m以上の津波がくるという事が2008年の東電の内部ではすでにレポートされていたし、保安員もそれを知っていたし、バックチェックの段階でも把握していたのになぜ放置されていたのか?

    校庭の利用限度を20ミリシーベルトと設定した経緯やそれを推し進めたのは誰なのか?

    大手マスコミはそれらにしっかりと調査や取材を行って追求したのか?

    ただ、この本を書かれた二人のフリージャーナリスト以外にも多くのジャーナリストがそれぞれの立場で追求して、今回ネットというツールがそういう活動を阻止しようとした東電や政府に対して抑止力となることができて、彼らの取材の後押しも出来たことなどが救いです。

    これからもさらなる続編を期待したいと思います。

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