文学のことば

著者 :
  • 岩波書店
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  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000246873

作品紹介・あらすじ

ことばでしっかり書き表す、そこに未来が生まれる。現代詩作家が見つめ、眺める、ことばの旅。

感想・レビュー・書評

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  • 2013年10月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 開架図書(2階)
    請求記号: 914.6//A63

  • 心地よく読み終わった。

    以下、特に読みたくなった本。
    飯島耕一『ゴヤのファースト・ネームは』
    深沢七郎『みちのくの人形たち』『樽山節考』
    バーナード・マラマッド『店員』

    ・新宿区南町にある地方・小出版流通センターの存在。

  • 出来はまあまあ。荒川洋治の随想は、出来不出来の差が激しいんだけど、これはまあまあかな。でも、一つ一つの量が少ないので、読み応えが全くなかった。

  •  「現代詩作家」と自称する著者は、至る所に「文学のことば」を見出している。
     それは、一体どこから来ているのかを考えてみた。
     冒頭の文章はこのように始まる。「ことばで表現されたものは、現実そのものではない。似ているが異なるものだ。いま見たもの、触れたことはこういうものであってほしい。そんな夢と期待が、ことばとなって現れるのだ。」 言葉から夢と期待を拾い出そうとする姿勢が、小説、評論、詩、エッセイ、記事など、あらゆる媒体から「文学のことば」を発見することにつながるようだ。
     高見順が戦争末期に書いた『東橋新誌』にふれて、「書くことを止められても、これまでにつくられた詩文の感興を心のなかに描いて生きること。それは文学にかかわる人が忘れてはならないことだ。現在の詩や小説の世界はそれをつづる人の、書くよろこびという、ただひとつのもので占められている。作品をめぐる舞台がとても小さくなった」と記している。「文学のことば」とは、書かれたものの中にあるのではなく、読む人の心の中に生まれるものだという指摘にはっとさせられる。
     さらに、飯島耕一の詩『ゴヤのファース・トネームは』について、「<ゴヤのファースト・ネーム>を知りたいという気持ちは、そのような自己愛を成しとげるなかで、めばえるのだと思う。いま多くの人が、自分以外の世界に関心を示さないのは、自己愛が過剰なのではなく、自己愛が足りないからである。自己愛を徹底させ、発展させるべきなのだ。ほんものの自己愛にしていけば視界はひろがる。<生きる>ことが、いっそう楽しいものになるだろう」と記す。知ろうとすることが、自分を愛することになり、ひいては他者を愛することにもつながるという回路も見えてくる。
     「文学のことば」とは、書かれたことばそのものにあるのではなく、読むこと、受け止めること、感じることのなかにあるのだった。

  • 荒川洋治さんの新刊。現代詩作家。エッセイや評論集も多い。興味深いエピソードは、ある集会で若い女性からの質問で「荒川さんの話はおもしろくない、どうして自分の詩のことを話さないのですか」と聞かれたという。
    ワタクシも以前から荒川さんの詩とエッセイでは、おもむきが違うと感じていた。
    荒川さんの文章の中でこう結んでいた。
    「自分のことを話す」ことについては一度しっかり答えなくてはならないと思う。でも自分のことだからなあ、とも思う。

  • 愛媛新聞読書欄。

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