- 本 ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000248051
作品紹介・あらすじ
アトウッド作のなかで最高傑作といわれる作品。1843年にカナダで実際に起きた殺人事件に題材を求める、入念な資料調査をもとに仕上げられた歴史小説風作品。同国犯罪史上最も悪名高いと言われている女性犯のひとり、16歳の少女グレイス・マークスの物語である。グレイスはfemme fatale魔性の女か、それとも時代の犠牲者か。単に歴史小説の域に留まらず、性と暴力をはじめとする人間存在の根源に関わる問題をミステリー仕立てで鋭く追及する。
感想・レビュー・書評
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苦労と貧困の環境で得た少女の術と鋭い洞察力のグレイスの語りには俄然惹かれる。寧ろ周りの人の詮無い姿が影を潜めた。だからこそこの魅力的な有能さを信じるのか。"またの名"がグレイス?と、表紙をみつめ下巻を掴む。 -
詳細は下巻後に書くが、読み始めたら止まらない。
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『プリズンブッククラブ』の課題図書。
マーガレット・アトウッドって実は読んだことなかったのか。『侍女の物語』とか? -
カナダで起きたトマス・キニア、ナンシー・モンゴメリー殺害事件を題材とした小説。
事実を元に物語を構成しているのでわかりやすい落ちは無かったけどラストは良かった。当時の風習や女中の生活が細かく記載されていて面白かった。 -
2013/2/6購入
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感想は下巻にて。
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この小説は、住み込みの女中と下男が主人と女中頭を殺したという実際の事件をベースにしてる。事件が起こったのは1843年。
この事件は、カナダで有名な事件らしく、マーガレット・アトウッドも並々ならぬ興味を持ったようだ。できるかぎりの資料を集め、事実をベースに小説を組み立てている。
マーガレットアトウッドの作品





