またの名をグレイス 上

制作 : Margaret Atwood  佐藤 アヤ子 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 134
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000248051

感想・レビュー・書評

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  • 作者の作品は一貫してフェミニズム的だという感想を読んだことがあるが、読了後、確かにと頷いた。
    以前読んだ『侍女の物語』もその視点で読めばもっと面白かったのかもしれない。

    素敵な精神科医だと思って読み進めていたのだが、全くそんなことはなく残念な医師であった…

  • 『プリズンブッククラブ』の課題図書。
    マーガレット・アトウッドって実は読んだことなかったのか。『侍女の物語』とか?

  • カナダで起きたトマス・キニア、ナンシー・モンゴメリー殺害事件を題材とした小説。
    事実を元に物語を構成しているのでわかりやすい落ちは無かったけどラストは良かった。当時の風習や女中の生活が細かく記載されていて面白かった。

  • 2013/2/6購入

  • ボリュームといい各章のエピグラフといい、アトウッドの気魄ががっつりこもった心理ミステリ。19世紀中頃の、アイルランドで食い詰めてカナダに渡ってきた女の子が殺人教唆の罪で牢屋に入れられて、という話。現場にいた人は全員死亡、一時的に狂乱状態になって記憶が飛んでいる彼女に、16年後に精神科医がインタビューするという、たぶん「信頼できない語り手」もの。

    この種の小説について上巻だけで良いも悪いもないとは思うけれど、150年前のカナダの人の荒々しさや、女中だったグレイスの日々の細かな雑用の描写が興味深くてどんどん読んでしまった。アトウッドだけに、虐待する夫・父や妊娠してポイ捨てされた娘の悲劇の挿話がはさまってくるのだけれど、そこはちょっとベタかなーという気も。だって読むほうが動揺するのは鉄板なんだもの。

    精神科医が若くて頼りないので、きっともやもやした終わり方になるんだろうなと思いつつ、どんな後味の悪さでしめてくれるのか楽しみ。

  • 感想は下巻にて。

  • この小説は、住み込みの女中と下男が主人と女中頭を殺したという実際の事件をベースにしてる。事件が起こったのは1843年。
    この事件は、カナダで有名な事件らしく、マーガレット・アトウッドも並々ならぬ興味を持ったようだ。できるかぎりの資料を集め、事実をベースに小説を組み立てている。

  • 2009年11月22日読了。グレイスという犯罪者が、どのように犯罪に巻き込まれていったのか。上巻のラストはちょっとホラーっぽい趣きも。

  • 面白い。得体の知れないグレイス。

  • カナダの代表的作家の作品。
    1843年に実際に起きた殺人事件をもとにしたフィクション。

    少々文体が特徴的だが、それは主人公グレイスの傷つけられた精神を表わしているのだろうか?

    ここで描かれる18世紀の社会は、精神病への理解、女性問題など様々な部分が未発達だ。とても興味深い。
    詳しい感想は下巻を読んでから書く。

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著者プロフィール

Margaret Atwood 1939年カナダのオタワに生まれる。オンタリオ北部やケベックで少女時代の大半を過ごし、トロント大学に入学、ノースロップ・フライのもとで英文学を学ぶ。その後、ケンブリッジ、ラドクリフ大学で英文学修士号を取得。さらにハーバード大学大学院で学んだ後に、カナダ各地の大学で教鞭を執る。処女詩集『サークル・ゲーム』でカナダ総督文学賞を受賞。詩、長編、短篇小説から評論、児童書まで幅広く活動する。詩集『スザナ・ムーディーの日記から』(1970)、小説『食べられる女』(1969)、『浮かびあがる』(1972)、『侍女の物語』(1985)『Alias Grace』(1996)などで世界各国の文学賞に輝く。最新作『The Blind Assassin』(2000)でブッカー賞を受賞。評論集『サバイバル』(1972)ではカナダ文学とは何かを正面から問いかけた。邦訳書に『キャッツ・アイ』(マーガレット アトウッド 著、松田雅子、松田寿一、柴田千秋訳、開文社出版、2016年)、『負債と報い――豊かさの影』(マーガレット・アトウッド著、佐藤アヤ子訳、岩波書店、2012年)『死者との交渉―作家と著作』(マーガレット アトウッド著、中島恵子訳、英光社、2011年)『オリクスとクレイク』(マーガレット・アトウッド著、畔柳和代訳、早川書房、2010年)『またの名をグレイス 上・下』(マーガレット・アトウッド著、佐藤アヤ子訳、岩波書店、2008年)『ペネロピアド(THE MYTHS)』(マーガレット・アトウッド著、鴻巣友季子訳、角川書店、2005年)『良い骨たち+簡單な殺人』(マーガレット・アトウッド著、中島恵子訳、北星堂書店、2005年)『カンバセーション アトウッドの文学作法』(マーガレット・アトウッド著、加藤裕佳子訳、松籟社、2005年)『ほんとうの物語』(マーガレット・アトウッド著、内田能嗣 訳、多湖正紀・山本紀美子 共著、大阪教育図書、2005年)『昏き目の暗殺者』(マーガレット・アトウッド著、鴻巣友季子訳、早川書房、2002年)『闇の殺人ゲーム』(マーガレット・アトウッド著、中島恵子訳、北星堂書店、2002年)『寝盗る女 上・下』(マーガレット・アトウッド著、佐藤アヤ子・中島裕美 共訳、彩流社、2001年)『マーガレット・アトウッド短編集』(マーガレット・アトウッド著、Alan Turney編、久慈美貴 注釈、ロングマン・ジャパン、1998年)『食べられる女』(マーガレット・アトウッド著、大浦暁生訳、新潮社、1996年)『サバィバル』(マーガレット・アトウッド 著、加藤裕佳子訳、御茶の水書房、1995年)『Sudden fiction (2)』(「ハッピー・エンド」 Happy Endings 収録。ロバート・シャパード 著、ジェームズ・トーマス 訳、柴田元幸 著、文芸春秋(文春文庫)、1994)『ファミリー・ポートレイト—記憶の扉をひらく一枚の写真』(「偉大なる叔母たち」 Great Aunts収録。キャロリン アンソニー (Carolyn Anthony)編、松岡和子・前沢浩子訳、早川書房、1994年)『浮かびあがる』(マーガレット・アトウッド 著、大島かおり訳、新水社、1993年) 『青ひげの卵』(マーガレット・アトウッド 著、小川芳範訳、筑摩書房、1993年)『スザナ・ムーディーの日記』(マーガレット・アトウッド著、平林美都子 他訳、国文社、1992年)『侍女の物語』(マーガレット・アトウッド著、斎藤英治訳、新潮社、1990年→ハヤカワepi文庫(早川書房)2001年)『ダンシング・ガールズ マーガレット・アトウッド短編集』(マーガレット・アトウッド著、岸本佐知子訳、白水社、1989年)『描かれた女性たち 現代女性作家の短篇小説集(SWITCH LIBRARY)』(「急流を下る」 The Whirlpool Rapids収録。マーガレット・アトウッド・アリス マンロー・アン ビーティ 他著、岸本佐知子 他訳、Switch編集部編、スイッチ・コーポレーション書籍、1989年)などがある。

「2001年 『寝盗る女 (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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