マスコミは何を伝えないか――メディア社会の賢い生き方

著者 : 下村健一
  • 岩波書店 (2010年9月23日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000248099

作品紹介

誤報、やらせ、報道被害…。マスコミは「真実」を伝えているのか?そんな不信が、かつてないほど高まっている。でも批判だけでは何も変わらない。マスコミと市民メディア双方の場で活躍する著者が、報道の仕組みやその問題点を具体的に検証。報道被害者などとの対談も交じえ、マスコミを含むメディアとの賢い付き合い方を探る。

マスコミは何を伝えないか――メディア社会の賢い生き方の感想・レビュー・書評

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  • マスコミの裏側
    マスコミがマスゴミと呼ばれるのが
    よくわかった。

  • 図書館より
    どのような報道被害があるか、からそれの解決の方法をメディアの視点からそして受け手の視点から書いた本となっています。

    実際にメディアで活躍されている方の本なので、報道被害についての話はどれもリアリティがあってなるほど、と思わされました。

    各章で対談が入っているのも面白い。特に実際に報道被害にあった人や、事件被害者の遺族の方との対談は、普段テレビで見るだけで実際取材攻勢に遭ってしまう方の気持ちを考えることがなかったので新鮮でした。

    メディアリテラシーについては本を何冊か読んできた中で、いかにニュースを額縁どおりに受け取るだけでなく、そこから自分は何を考えるかが重要である、ということを考えるようになってきたと思います。

  • いい本だった。
    マスコミが、構造的に「見せたいと思った事実」を伝える手段となることの説明。
    悪意ある報道被害はまったく別物として、悪意がなくても、報道被害者が生まれてしまう経緯。それを、なくしていきたいという個人の考えから、どういうことが出来るのか。どういう取り組みをしているか。世の中ではどういう対応が取られているか。

    報道被害者に聞いた話。彼らが立ち直るまでの歩み。

    地域に生きる市民が自分たちで発信することで、無責任なことを言えないという新しいメディアの現れ。
    マスコミに接触する側も、マスコミは正しいものではなくてスポットライトの中にあるものを伝えるものだ、ということを認識すべきだということ。つまり、鵜呑みにするんじゃなくて自衛すること。普通の市民でさえ、自分が番組を作るという試みをすると、悪意なく、事実を変えて伝えてしまうという「演出」の怖さ。

    防衛であるメディアリテラシーの高め方。
    「マスコミはニュースになることしか取り上げない」だから、デモがあればデモだけを切りとるけれど、「デモをやっていません」とは言わない。「テレビの画面に映っていないこと」を想像することが、大事だということ。

  • すべての人に読んで欲しい本です。
    いま、原発の問題をはじめ、様々な情報が氾濫しています。
    多くの報道を読み解く力をつけなければ、正しい判断が下すための情報が得られません。
    正しい情報がなければ、正しい判断は下せないのです。
    この書の中に出てくる言葉で言えば、<<マスコミの限界>>と<<市民メディアの副作用>>を知り、<<受信力>>と<<発進力>>高めていくことが必要になっています。

    レビューは下記ブログにエントリしました。
    http://okyouduka.com/201201/books/2744.html

  • 途中かなり飽きる

  • 一つの情報源だけで鵜呑みにするのはやめましょう。たとえインターネット以外の調べ方が思いつかない場合であっても、せめてウェブ上の他の情報源もちゃんと洗って、複数の記述が一致する部分だけを、まあ信ぴょう性が高いのかなぐらいに受け止める、それがせいぜいだと思います。

  • どれだけ“真実を伝える”と正義に燃えてがんばっても生じる誤解というのは、実は、個人レベルの中にも生じている。
    自分が観たこと体験したことを友人などに伝えるということの中にすら、意図したこととは違う解釈をされたり誤解されたりという体験が誰にもあるように思うんだよね。
    そんなことから伝えるという技術の限界やら、表現の工夫の必要というのは、ちょっと意識のある人間だと誰もが痛感しているでしょう。
    そういうことの延長に、マスコミのいろんな問題もあるのだということがわかりやすく丁寧に書かれている。
    ゆえに、伝達側だけの問題ではなく、受信側の取るべき態度にも想像を働かせようと。
    これだけインターネットが一般化して、誰もが「発信者」になる時代だと、単純にマスコミのことをバカにできない。
    規模は違えど自分も同じことをやる可能性がある、ということを知るよい1冊だね。
    だからか、私には第3章の市民メディアのことを書かれた章が、かなり興味深かったです。

  • 様々な事情により伝えたくても伝えられない事、意図しなくても報道被害者、加害者を生む事が書かれている。
    例えはTwitterで誰かが自分のつぶやきをRTしてくれたとして、140字の制限がある中で、RTの一部をカットして流されて「それじゃ意味変わっちゃうよ」と思うことあるでしょう。
    報道も番組制作の枠の中で情報をより分け、そぎ落としたりする事で十分でなかったり意味が変わるケースがある。
    ところでwikiによると著者の下村 健一氏は現在、内閣広報官。(氏によると自身のwikiページは間違った内容もあると指摘しているが。)震災や原発に関する政府の報道をどう捕らえ、助言してるんだろう?

    そしてこのレビューも理解度の小さい私が書くことにより、下村 健一氏に被害を生むのかもしれない。

  • ■この本を知ったきっかけ
     岡田斗司夫のtwitter公開読書の課題本。
    ■読もうと思ったわけ
     twitter公開読書で面白そうだったので。

  • メディア社会を賢く生きるには、メディア・リテラシーが必要であるという結論。内容は主にマスメディアを中心にあげ、その誤報道やスクープ、そしてリテラシーに関するものを述べる形となっている。リテラシーが必要なことは言うまでもないため据え置くが、横並びでどの局にチャンネルを変えても同じ内容しかやってないことや、報道ネタの優先度に疑問点があげられること、そして報道被害を改めないことなど、テレビの視聴以外にもその在り方が問われ始めているという気がしている。マスコミは本来、出来事の一部しか伝えないことは古今東西変わらない。その上で、一から十を類推する力や、ネットなどを用いてその他の情報を取捨選択しながら集める力が、現代においては求められてきているのである。

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