- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000248259
作品紹介・あらすじ
名著『育児の百科』の著者として知られる医師にして、ルソーやロシア革命史の研究者、さらに「ベ平連」等の市民運動においても大きな役割を果たした"在野の思想家"松田道雄。その多岐にわたる活動と思索を「社会主義」という観点から捉えなおし、一人の二〇世紀知識人の思想的葛藤が提起した問題をあらためて問いなおす。社会主義へのアンビヴァレントな思いを背景に、自己批判に揺れ動きながら時代の精神と格闘した松田の思想像に迫る。
感想・レビュー・書評
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京都の人や一昔前の人ならご存知かと思うが、「育児の百科」で有名な松田道雄医師と社会主義の関係について、題名に惹かれて読んでみた。松田道雄氏がいかに社会主義に引き付けられ、そして、なぜ増悪するようになったかの葛藤を、著者は、「いのち」の社会主義とでもいうべき新しい思考のあり方へと展望を切り開くために逡巡してきた生きざまを思想史的に著された著作である。松田道雄氏の思想史といってもよいだろう。社会主義思想をマルクス以前からレーニン、スターリンに至るまで、松田氏との関わりで述べられているが、正直、これまで十分に理解できていないことも多く、読了に難渋した。ただべ平連を始めとした市民運動と革新政党との関係など、現代から見ると、歴史は一筋縄ではいかないものであるということが、よくわかった。
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烏兎の庭 第六部 4.8.18
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto06/doc/MZD.html
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