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Amazon.co.jp ・本 (238ページ) / ISBN・EAN: 9784000248884
作品紹介・あらすじ
2013年7月、酷暑の選挙取材を終えた31歳のNHK記者が、自宅でひとり亡くなった。死因は心不全。のちに過労死認定され、2017年に公表された。なぜこのような悲劇が起きたのか。なぜ私たちは4年も経った後にこの事実を知ることになったのか。いま明かされる、佐戸未和さんの生きた証と巨大メディアの人間模様。
感想・レビュー・書評
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メディアで働く女性の過労死の事例。
公共放送であるNHKという特定の組織の問題としてとらえるのではなく、やりがい搾取という文脈でとらえるべきだと考える。
マズローの欲求5段階説(自己実現理論、恒産なくして恒心なし、貧すれば鈍す)を、再考したい。
p.6「選挙と災害がNHK報道の二本柱となっており、報道部門にいる職員はその重要性を深く心に刻み、公共放送としての使命を達するため、日々業務にあたっている。」
[目次]
1 はい。都庁クラブ、佐戸です
2 佐戸記者誕生物語
3 光るものを持っていた少女
4 酷暑の中の参院選取材
5 「未和さんが亡くなりました」
6 明らかになった二〇九時間の時間外労働
7 遅れた周知
8 突然の公表
9 ふるさと、長崎での誓い
10 未和さん、さどちん、そして未和へ
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ふむ
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NHKに勤務していた女性記者が過労死していたことを思い出し、本書を手に取る。
うろ覚えだった内容が、本書により次々と明らかになった。
「なぜ4年間も公表されなかったのか」
「NHK」という巨大組織の隠蔽体質の一端を知る。
この事案に対するNHKの消極的な姿勢、そして、この本に対しても協力しない。協力どころか、取材に対し、「申し入れ」を行うのだ。
副題の「なぜ過労死したのか」という問いに対する答えは、非常に重い。
同時期、電通に勤めていた女性社員の痛ましい事件があった。
NHKも働き方改革と関連させて、大々的に報じていた。
しかし、である、自社職員の過労死、労災認定については、「ニュースォッチ9」で「二分一六秒」しか報道していない。
自分もこの時の「ニュースウォッチ9」は見ていた。内容は実にあっさりしたもので、特にコメントもなかった。
以後、それっきりである。
電通の事件は報じ続けるのに、である。
筆者の丁寧な取材によっり、佐戸未和という女性の人柄、記者としての優れた才能を窺える。
多くの事件(有名な事件も多く含まれる)に関わり、時には関係者に寄り添う姿も。
この取材姿勢、一人の記者としてでなく、人間として関わろうとした姿に感銘を受けた。
ただ、激務となった選挙報道(正確な当落予測、他局よりも先んじて正確な当確予測を出す)。それが原因の一つとなったことを考えると、あまりに切ない。
NHKの公表から約2年。
当時から、この案件については、幹部職員を始め、誰も処分を受けていない。まさに不可解だ。
そして、この本を読み終え、似たような事案はないのか、民放各局や新聞社でも似たような事案がないのか、不安になる。
“『働き方改革』のかけ声の下、ほら、同じ風景がみえないか。”(金平茂紀) -
東2法経図・6F開架:366.99A/O96m//K
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ただただ悲しくなる
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── 尾崎 孝史《未和 NHK記者はなぜ過労死したのか 20190508 岩波書店》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/400024888X
Ozaki, Takashi 写真家 1966‥‥ 大阪 /映像制作
♀佐戸 未和 NHK記者 1982‥‥ ‥‥ 20130724 31 /過労死 2017 公表
♀佐戸 恵美子 未和の母 1950‥‥ ‥‥ /
佐戸 守 未和の父 1951‥‥ ‥‥ /
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO21889420U7A001C1000000/
最後のメールは自身の誕生日の翌日だった。
…… 過労死NHK記者の軌跡、出版へ。
長時間労働放置…職場の実態にも迫る 20190427 毎日新聞
過労死したNHK記者・佐戸 未和さんについて話す両親の守さん(左)
と恵美子さん=東京都内で 20190329 午後2時12分、宮本 明登・撮影
2013年に過労死したNHK記者の佐戸 未和さん(当時31歳)が生きた軌
跡をまとめた本が、201905‥ に出版される。利発で明るい人柄で、
社会的弱者への温かいまなざしを持つ記者だったことを紹介。両親の未和
さんへの愛情や、過労死を巡るNHKの対応への不信感がつづられ、長時
間労働が放置された職場の実態にも迫っている。
◇友人や関係者ら109人を取材
著者は映像制作者で写真家の尾崎 孝史さん(53)。NHKの番組制作に
27年前から携わり、201710月の未和さんの過労死公表に驚いて両親と
連絡を取るようになった。以後1年半にわたり、両親をはじめ、未和さん
の友人やNHK関係者ら109人を取材してまとめた。
未和さんは、13年7月にNHKの東京都庁クラブの記者として、都議選と
参院選をほとんど休みなく取材した直後に自宅で急死。14年に労災認定
された。しかし、過労死の事実は局内で周知されず、両親が疑問を投げ
かけたことを契機に、NHKは17年に公表した。母恵美子さん(69)は
「NHKの中で未和のことを風化させたくない。生きてきた証しを残したい。
遺族にとってはつらい生き地獄で、二度と繰り返されないようにしたい」
と、本に託した過労死根絶などへの思いを語る。
本では、未和さんが幼少期を経て「みんなから愛されるすてきな女性」
(尾崎さん)に成長していった過程をたどる。2005年にNHKに入局後は、
北朝鮮による拉致被害者の家族や、低所得世帯の子ども向けの無料の塾
について伝えるなど、弱者に寄り添う記者だったことが書かれている。
◇「NHKの人が職場の在り方見直すきっかけに」
過労死公表などを巡る両親とNHK側のやり取りも記され、両親が不信
感を募らせたことが分かる。父守さん(68)は「NHK側は、記者の当時
の勤務制度のせいにして片付けようとする姿勢だった」と振り返る。
その上で、当時の未和さんの職場の人間関係など、長時間労働が放置
された背景について、NHK側に検証を求めても回答がなく、「NHKは
『働き方改革』を進めていると言うが、誰一人責任を取らず、検証も
ないままで本当に浸透するのか」と憤る。
著者の尾崎さんも、両親の思いを受け、未和さんと上司ら職場の実態
に迫った。遺体で発見される直前の2日間、未和さんと連絡がつかない
ことへの同僚らの対応が不明瞭なままであることへの疑問や、新た
な関連情報も記している。また、未和さんの死後の17年と18年に、NHKで
の長時間労働や明け方までの勤務後、脳出血で倒れて重い後遺症が残った
スタッフが2人いたことも紹介している。尾崎さんは「本を読んでもら
い、NHK内で働く人が職場の在り方を見つめ直すきっかけになれば」と
話す。【犬飼 直幸】
http://gigigi.blog.jp/archives/4213729.html
(20190427)
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