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Amazon.co.jp ・本 (170ページ) / ISBN・EAN: 9784000248952
作品紹介・あらすじ
石井桃子と共に、戦後絵本の嚆矢「岩波の子どもの本」を立ち上げたのは、いかなる人物だったか。海外の児童文学の翻訳や紹介だけでなく、舞踊評論や写真評論も行ったが、自らその生涯を語ることはなかった。戦前の仕事は? 戦後の活躍の背景には何があった? 元編集担当者が、遺された資料から謎多き人生に迫る、初の評伝。
感想・レビュー・書評
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光吉夏弥と言うと月刊絵本の『絵本の世界・アメリカ生まれのアメリカ育ち』とかを思い出します。
光吉夏弥 戦後絵本の源流 - 岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b591586.html -
ほとんど語られてこず、謎の多かった光吉夏弥の初の評伝。
資料に丹念に当たり、戦前から戦後に至る足跡を追った労作。巻末の年表を見るだけでもおもしろい。けっこうジョブホッピングしてるんだけど、戦前はわりとふつうだったんじゃないかと。あと、国際観光局で機関誌編集の仕事をしながら、ダンスの評論などにガッツリ取り組んでいる。どっちが主体だったんだろう。
というか、「嘱託」の形で組織に身を置きながらも、実質フリーランスのような働き方をしていたのか。
父の元次郎というひとが海外駐在が長く、欧米の文化に通じていた影響で、夏弥氏も戦前から世界各国の絵本を収集していたとのこと。それが戦後、岩波の子どもの本創刊へつながっていく。ものすごいスピードで、しかも石井桃子と分け合って翻訳も半分ぐらいこなしていたというのだから驚く。
ダンスにも子どもの本にもすごい熱量を注いだ人だったと思うのだけど、自分語りはまったくしない人だったらしく、けっきょく実像は謎のまま残されたというのがまたおもしろいのだった。
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