眼と風の記憶――写真をめぐるエセー

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 31
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000249522

作品紹介・あらすじ

ふる里醍醐村とインドやトルコへの旅の記憶から浮かび上がる写真の原点。

感想・レビュー・書評

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  • 縁有って何度かお話をさせていただいた事のある方です。
    語り口そのままの文章でした。

    個展も何度か足を運ばせて頂きました。
    静かなモノクロームの画面の中に、
    赫々とした情熱を感じさせる個性的な作品群。
    それを言葉に、文字に起こすとこうなるのだなと
    思わせるエッセイです。
    鬼海さんの写真を「舐め尽す」程味わいたい方には
    持って来いの一冊です(笑)

    故郷の寒河江の描写が多いのですが、
    写真はインドやトルコの日常風景が殆どです。
    これがなぜか相性がよろしいという不思議。

    言葉遣いも非常に気を遣って書かれている気がします。
    いつも手元に置いておきたい一冊です。

  • ちょっと
    紹介すると

    ー夏の夕立のあと、ぽってりとした収穫前の里芋の葉に雨粒が空の光をうつして丸まっていた。

    これだけでも
    うーん
    なのに

    ー揺らすと玉が周りの風景をあつめて光り、転げ回った。

    なぞと
    続いてしまう

    そこかしこに
    こんな 素敵な言葉が出てきてしまうのです

  • ふむ

  • 海外の小さな町や村に出かけると、感性の基礎には、生まれ育った土地の風景や「土の記憶」が深く根付いていることに気付かされる。

  • 写真家である著者の故郷の地元紙、山形新聞に掲載されたエッセイなので、そのふるさとの記述が多いせいもあるのだろうが、湿った土の匂いがぷんと漂ってくるような、ある種の懐かしさを呼び起こすような情景描写に溢れている。

    山形での出来事をつづったものに、著者がよく訪れるというインドやトルコの庶民を映した写真が添えられているのだが不思議と違和感がない。
    それは著者が言うところの、質素を常とし自然の恵みの中でつつましく暮らす人々への著者の郷愁のせいなのだろう。

    しんと静かな気持ちになるエッセイであった。

  • 写真家・鬼海氏が出身地である山形の新聞に連載していたエッセイ。2006年~2012年、かの震災はバングラデッシュのTVで知ったという。自分の故郷の惨事を異国の地のニュース番組で見るという哀しい体験もつづる。

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著者プロフィール

1945年、山形県生まれ。写真家。人間の内奥を写し撮る作品の数々が、日本にとどまらず世界各国で大きな称賛を得ている。代表作に、市井の人々の姿を写した『PERSONA』(草思社、土門拳賞)、『PERSONA 最終章』(筑摩書房)、東京の風景を切り取った『東京迷路』(小学館)、『東京ポートレイト』(クレヴィス)、幾度も訪れ、歩いて撮った『INDIA』(みすず書房)、『アナトリア』『India 1979―2016』(ともにクレヴィス)など。写文集に『誰をも少し好きになる日』(文藝春秋)、『靴底の減りかた』(筑摩書房)などがある。



「2019年 『ことばを写す 鬼海弘雄対話集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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