- Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000252911
感想・レビュー・書評
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最高!!!
作家を目指すなら、これです!
作家になってから、無茶苦茶感動しました。
凄いなって、一言、それしか出ません。
ヘリの中か何かテロ状況下でのゼミナール風景だったと思いますが、学生が上げた「どうということもない」物語を、ガボが瞬時に「傑作」に添削していきます。
いやぁ、ため息もの。
涙が出ます。
この人が亡くなったことが悔しいです。
メールだけじゃなくて、会いたかった、ガボ…。
「小説の技法」の永遠の教科書です。必読。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ガルシア=マルケス『物語の作り方』。小説のみならず映画芸術にも深くコミットしていた御仁が脚本家たちとプロットを練り上げていく様子を記録した、貴重な本。「いいな、それ」って思ったアイデアにもすかさず、鋭い意見を飛ばしてくるのが痛快。
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物語の「作り方」というよりは、物語の「生まれ方」といった印象を受けました。
あらすじを読んでいるだけでも、情景が浮かび、ガボ・ワールドが拡がります(*^^*)
早川純子さんの装画が意外ですが、とても素敵な仕上がりになっていると思います。 -
ガボ(ガブリエル・ガルシア=マルケス)と彼の生徒たちがディスカッションを通じて物語を作り上げていく様子を記録した本。
例えばこんなふうに物語が作られていく。
まず生徒が原型となるストーリーを出す。
医者に死を宣告された主人公は旅に出る。旅先で少女と出会う。彼は嘘をついて少女の気を惹く。二人は恋愛関係に陥るが、彼女が惹かれているのは彼の虚像にすぎない。ある日、決まりきった生活にうんざりしていた彼女に、二人して町を出ましょうと持ちかけられる。けれど、いざ決行という夜に、彼は待ち合わせ場所に行かない……。
このストーリーが、誰かが口を開くたびにコロコロと変わってしまう。「彼女は死神だと思う」なんて言い出す生徒と「なるほど」なんて納得しちゃうガボのせいで主人公は劇中で死ぬことになり、死の象徴にしては弱いからと少女は人妻に変更され、さらにガボの意向で太った黒人女性に変更される。
そして突如ガボが閃く。「彼はからかいの種にされて死んでいくんだ!」。主人公はたまたま訪れた漁師町で住人たちに大した意味もなくからかわれたあげく事故死することに。と、ここからさらに二転三転。事故死ではなく殺人ということになり、主人公は磔にされることになる。もちろんガボのアイデア。
さらにガボ「彼は聖人なんだ」。主人公は漁師町の守護聖人と瓜二つの格好をしていたため、聖人と勘違いされてしまったということになる。ここでガボは「彼は何も死ぬことはない」なんて言い始める。「ぼくはやはり死ぬべきだと思いますね」と言う生徒にガボ猛反対。でも結局「あの男が死のうが生き続けようが、どちらでもいいんだ」。
最終的にはこうなる。
医者に死を宣告された主人公は旅に出る。旅先でかつて奇跡を起こした聖人と間違えられる。病人を治療して下さいと頼まれ、彼は困惑しつつ患部に手を当てると奇跡が起こる……。
導入部分以外全部違うよ!?
変てこで面白い小説を書くガルシア=マルケスがどうやってアイデアを出しているのか気になってこの本を買ったんだけどさっぱりわからない。ガボ自身も序文で「アイデアが浮かぶ瞬間を見つけ出そうとしたけどダメだった」なんて言ってる。
強いて言うなら、アイデアを踏み台にして別のアイデアを生み出したあと、平気で元のアイデアを蹴り飛ばしてしまうような思い切りのよさに秘訣があるのかも。-
大好きな本です。
生徒とのやりとりで即興劇のように物語を紡いでいく様子はドライブ感があって面白かったです。大好きな本です。
生徒とのやりとりで即興劇のように物語を紡いでいく様子はドライブ感があって面白かったです。2014/04/20 -
面白いですよね。小説じゃなくてドラマの脚本を練っているせいだと思うんですが、それぞれのアイデアがだいたい意味よりも視覚優先で、「意味はまだわ...面白いですよね。小説じゃなくてドラマの脚本を練っているせいだと思うんですが、それぞれのアイデアがだいたい意味よりも視覚優先で、「意味はまだわからないけど、私には見えます……」みたいなノリでどんどん話が進んでいくのが霊能力者たちの会話を盗み聞きしてるみたいでクラクラしました。2014/04/20
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物語の着想が、めまぐるしく変容していく過程がなんとも心地よい。もちろん悪い方向にも転がっていくが。
ガボことガルシア・マルケスの一言で、物語は思いもよらぬ方向へ。 -
このタイトルから「シナリオライター志望者へのHow to本」…みたいな印象を受けたりもしますが。全然違います。ガルシア・マルケスが実際にキューバにある映画学校で行っていたワークショップの記録なんですが。とにかく、おもしろい!参加者があるひとつのストーリーの種を披露する。すると、ガボ(ガルシア・マルケスの愛称)をはじめ参加者たちが口々にいかにそのストーリーを魅力的なものにするか、喧々諤々議論をするのだ。まさに「コラボレーション」というのはこのことだな、と。実際、その議論の後、そのストーリー自体がどのようになったかということよりも、その議論のプロセスこそが魅力的。しかもすごいのは、ノーベル文学賞受賞者のガボ相手に、参加者たちは全然ひるまない。良い意味でどんどんつっかかっていく。これ、日本人相手のワークショップだったら、成り立たないだろうな…。ユーモアや牽制や皮肉や称賛を含みながら、ストーリーの種が育つ過程はとてもスリリングでおもしろい。読んでいるうちに自分も参加していたとしたら、自分だったらこのストーリーをどう展開するかな?なんて考えながら読んでしまった。 (2005 Nov)
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正に「小説の技法」のテキストという言葉が相応しいです。
ざっと目を通しただけですが、とにかく大切な事が述べられすぎてて一度では理解出来ません。繰り返し、繰り返し読み、自分の知識にしていく必要があると思っています。-
読んで下さったんですね。
ありがとうございます。
大変、勉強になる本だと思います。
私のわがままで絶対強制にしてしまいましたが、学ぶ点...読んで下さったんですね。
ありがとうございます。
大変、勉強になる本だと思います。
私のわがままで絶対強制にしてしまいましたが、学ぶ点を見付けて下さったのなら感謝です。一緒に勉強して行きましょう^^2023/04/08 -
あ、皆さんのアドレスをわかった分だけお教えします。
703naomi307の本棚
naomiさん
ohamaの本棚
ohamaさん(...あ、皆さんのアドレスをわかった分だけお教えします。
703naomi307の本棚
naomiさん
ohamaの本棚
ohamaさん(小濱さん)
豪徳寺修也さんの本棚
豪徳寺さん
香坂壱霧さんの本棚
香坂壱霧さん
tabibito777さんの本棚。
旅人旅雪さん
です。フォロー願います。
Twitterでは、WORDファイルの添付が送れないのですよ。捨てアドでいいので、TwitterでDMして下さい。添削課題いい出来です。嬉しくなって、ダメ出し山ほどしました。落ち着いたら、ココナラに移りますので、もうちょっと待って下さい。大きなサイト通した方が安心ですよね?2023/04/12
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