森と悪魔: 中世・ルネサンスの闇の系譜学

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (508ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000252928

作品紹介・あらすじ

森をトポスとして、中世・ルネサンスの言葉の宇宙をわたり、ヨーロッパの想像世界の基層を照らし出そうとする闇の系譜学。かつて森は、物語の宝庫であった。多くの民話や童話の世界に欠かせない道具立てを提供していた。魔物の潜む恐怖の森から、管理と保護の対象としての森へ。驚異の自然から、都市の喧噪を逃れる癒しの自然へ。森の想像力の変容を追って、韻文・散文作品から、日記・書簡、法令集、林業・農学の書まで、中世・ルネサンスのテクスト群を横断する。森の風景を行き交うものが怪物や妖精たちから、不安な内面を抱えた近代人に変わる16世紀後半、悪魔学が隆盛を迎え、魔女狩りは猖獗をきわめていた。表象としての森の転換は、都市化され、文明化され、キリスト教化されていく、「近代」前夜の陰の心性史を象徴している。

著者プロフィール

1949年生まれ。名古屋大学大学院修士課程修了。中京大学国際教養学部教授。主要著訳書:『怪物のルネサンス』(河出書房新社)、『森と悪魔―中世・ルネサンスの闇の系譜学』(岩波書店)、『ノストラダムス 予言集』(共訳、岩波書店)、Y. ベランジェ『プレイヤード派の詩人たち』(共訳、白水社)など。

「2016年 『フランス・ルネサンス文学集 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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