物語 介護保険 いのちの尊厳のための70のドラマ (下)

  • 岩波書店 (2010年8月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784000253086

みんなの感想まとめ

介護保険制度の成立までの過程を、70のエピソードを通じて描いた作品は、感動的なストーリーが織り成されています。中央省庁や市民、地方行政、介護現場の人々、議員の動きが交錯し、それぞれの志や熱意が制度に結...

感想・レビュー・書評

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  • 2020.05―読了

  • 介護保険制度成立までの流れ(ストーリー)を70項にまとめ仕立て上げたもの。すでて現実にあったことなのだけど、書名に「物語」と銘打つだけのことはあるもので、非常に読み応えがあり、胸が熱くなるストーリーが連なる。中央省庁のお役人の動き、市民の動き、地方行政担当者の動き、介護の現場の人々の動き、議員の動き……こういったそれぞれの動きが混然一体となって介護保険制度に結実していった様が描かれている。そこにはそれぞれに志ある人々がいて、長い苦労と熱い熱意の末に今の制度ができたことが伝わってくる。そして、介護にまつわる問題を追い続け、様々な関係者とのネットワークを築き上げていた著者でなければ、この一本筋の通った読み応えのある物語は書けなかっただろう。
    いろいろと問題も多い介護保険制度だけど、読んでみれば決して様々な利害関係者を考慮して折衷案としてまとまったものではなく、すくなくともそれ以上の一つ方向に向かおうとする思いのもとにあるのだと感じた。
    医師でもあり、国会議員でもあった今井澄さんは、最晩年にこんなふうに言ったという。
    「介護保険に色々問題があるのは確かだし、これですべての問題が解決するわけではない。けれど、この制度によって、日本の社会保障は、新たな次元の社会システムへと変革された。その本質的な変化を理解した上で、問題点を一つ一つ解決していけばいいんだ。日本の介護保険はドイツより格段に優れているのだから」
    金言だと思う。深く思考してよりよい介護保険をつくり、被保険者の人々が幸せだと思える一生を提供できるようにしなければいけない。

  • 【読書その107】大熊由紀子氏の著書「物語介護保険」の下巻。介護保険法案の成立に至るまでのドラマ、成立後の施行に至るまでのドラマ。この制度には色々な人々の魂がこもっている。

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著者プロフィール

国際医療福祉大学大学院教授

「2014年 『老い方上手』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大熊由紀子の作品

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