もの忘れと記憶の記号論

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000253109

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  • 有馬道子『もの忘れと記憶の記号論』岩波書店、読了。記号論を専門とする著者は物忘れや記憶を記号現象として捉える。ある記憶は他の記憶と結びつき、経験や感情とも繋がり全体として認知構造を形成する。加齢による物忘れは些末な細部の枝払い。従来の観点とは異なり、気づきと新しい知見に驚く一冊。

著者プロフィール

1941 年、大阪生まれ。大阪市立大学文学部、大阪市立大学大学院文学研究科修士課程修了。武庫川女子大学・短期大学、(神戸)親和女子大学、(京都)光華女子大学、京都女子大学を歴任、2014 年退職。研究領域は英語学・一般言語学・記号論。現在(2015 年)、日本記号学会および日本エドワード・サピア協会理事。著書:『記号の呪縛-テクストの解釈と分裂病』(勁草書房、1986)、『心のかたち・文化のかたち』(勁草書房、1990)、『ことばと生命』(勁草書房、1995)、『もの忘れと記憶の記号論』(岩波書店、2012)、『改訂版 パースの思想-記号論と認知言語学』(岩波書店、2014)、『日英語と文化の記号論』(開拓社、2015)など。訳書:B. L. ウォーフ『[完訳]言語・思考・実在-ベンジャミン・リー・ウォーフ論文選集』(南雲堂、1978)、E. H. レネバーグ編『言語と人間科学』(南雲堂、1985)、J. ブレント『パースの生涯』(新書館、2004)、I. ムラデノフ『パースから読むメタファーと記憶』(勁草書房、2012)、など。その他、論文多数。

「2018年 『記号論から見た俳句』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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