モロッコ幻想物語

  • 岩波書店 (2013年5月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784000253130

みんなの感想まとめ

異国の地、モロッコの口承物語が織り成すファンタジックで時に物騒な世界が描かれています。著者は現地の言葉で語られた物語を翻訳し、独特の乾いた感触を持つ作品に仕上げています。物語は展開が早く、時には即興の...

感想・レビュー・書評

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  • 思いついたストーリーを筆記せずに
    ひたすら語る(聞き手が書き取る or 録音しておく)と、
    こんな――ある意味デタラメな――展開になるのか。
    それでいて一応オチがついている感じ(?)が
    摩訶不思議な掌短編集。
    モロッコのタンジールに移住した作家ポール・ボウルズが
    親しくなった地元の青年たちに語り下ろさせた小品群。
    収録作は、

    アフマド・ヤアクービー
    「魚が魚を食べる夢を見た男」
    「ゲーム」
    「昨夜思いついたこと」
    アブドゥッサラーム・ブライシュ
    「三つのヒカーヤ:臆病、愚鈍、貪欲」
    「トラック運転手ウマル」
    ラルビー・ライヤーシー
    「異父兄弟」
    ムハンマド・ムラーベト
    「竪琴」
    「ル・フェッラーフ」
    「狩猟家サイヤード」
    「黒い鳥」
    「蟻」
    「衣装箱」

    しかし、訳者・越川芳明のあとがき&四方田犬彦の解説
    による裏話の方が面白かった(!)

    後でブログにもう少し細かいことを綴る予定。
    https://fukagawa-natsumi.hatenablog.com/

  • あまりなじみのないモロッコの、口承の物語。ファンタジックなものが多いが、物騒な展開であっても妙に乾いた感じがするせいか、読み手の同情を拒んでいるようにさえ思える。教訓を読み取ろうとするとかえって土台の違いが浮き彫りになるようで、それがまた楽しかった。

  • モロッコに穏やかな日が訪れますように。。。

    岩波書店のPR
    「作家ポール・ボウルズがモロッコの口承で伝わる物語群を聞き書きし、現代の物語として再創造した、新しい文学の冒険。幻想や恐怖に充ちた語りは、都市伝説や神話的ファンタジーの色彩をおびて、現代の時空に潜む闇を鮮やかに照らす。長年ボウルズを研究してきた四方田犬彦氏の解説と越川芳明氏の名訳による必読のアンソロジー 」

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著者プロフィール

(こしかわ・よしあき)1952年生まれ。明治大学文学部教授。1990年代よりアメリカとメキシコの国境地帯で混交文化をめぐる調査を行なう。2009年よりキューバに通い、アフロ宗教サンテリアの通過儀礼を受ける。2013年、サンテリアの最高司祭(ババラウォ)の位を受ける。著書に、『トウガラシのちいさな旅──ボーダー文化論』(白水社)、『ギターを抱いた渡り鳥──チカーノ詩礼賛』(思潮社)、『壁の向こうの天使たち──ボーダー映画論』(彩流社)、『あっけらかんの国キューバ──革命と宗教のあいだを旅して』(猿江商会)、『周縁から生まれる──ボーダー文学論』(彩流社)、『オリチャ占い』(猿江商会)などがある。

「2022年 『カリブ海の黒い神々 キューバ文化論序説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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