モロッコ幻想物語

制作 : ポール・ボウルズ  越川 芳明 
  • 岩波書店
3.25
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  • 本棚登録 :41
  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000253130

作品紹介・あらすじ

ポール・ボウルズがモロッコの口承の物語群を聴き書き、編集・翻訳し、現代の物語として蘇らせた、新しい文学の冒険。幻想や恐怖に充ちた語りは、都市伝説や神話的ファンタジーの色彩をおび、現代の時空に潜む闇を照らす。物語や声の深い魅力を伝え、文学表現の可能性を問う、必読のアンソロジー。長年ボウルズを翻訳・研究してきた批評家・四方田犬彦の解説を付す。

感想・レビュー・書評

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  •  アメリカ人作家のポール・ボウルズが、自分の永住の地と定めたモロッコにおいて、複数の男から聴取した物語を翻訳・編集した作品。
     現地の言葉で口述されたものを英語に翻訳したものである(本書はさらにそれを日本語に翻訳している)。
     モロッコの民話ということなのだが、作品によっては「語り手が口述している間にその場で考えた物語なんじゃないの?」的なものもある。
     また、イスラム教の色合いが濃く、キリスト教徒は有無を言わさず殺されたりする。
     口述だからか、非常に展開が早く、作品によっては粗筋を読んでいるようにも感じる。
     さて、読み終わった感想なのだが、これがなんといっていいか……。
     最初の数編を読んだ時には「なんだこれ? こんなにつまらない物語、教訓めいたこともなく、盛り上がりもなく、一体全体誰がこんなものを読むんだ」と怒りすら覚えた。
     それでも読み進めていくうちに、今度は読むことを止めることが難しくなってきた。
     一種の中毒のようなものといった感じだろうか。
     収録されている物語の大半は面白くもなんともない。
     読んで何かを得られる訳でもない。
     それでも、何か不思議な魅力が漂ってくる。
     それが何なのか、頭の悪い僕には判らないのだ……ブツブツ。

  • 請求記号:388.43/Bow
    資料ID:50072607
    配架場所:図書館1階西館 学生選書コーナー

  • あまりなじみのないモロッコの、口承の物語。ファンタジックなものが多いが、物騒な展開であっても妙に乾いた感じがするせいか、読み手の同情を拒んでいるようにさえ思える。「ほうー」とか「おやまあ」とかいったあいづちで十分とでも言おうか。教訓を読み取ろうとするとかえって土台の違いが浮き彫りになるようで、それがまた楽しかった。

  • モロッコに穏やかな日が訪れますように。。。

    岩波書店のPR
    「作家ポール・ボウルズがモロッコの口承で伝わる物語群を聞き書きし、現代の物語として再創造した、新しい文学の冒険。幻想や恐怖に充ちた語りは、都市伝説や神話的ファンタジーの色彩をおびて、現代の時空に潜む闇を鮮やかに照らす。長年ボウルズを研究してきた四方田犬彦氏の解説と越川芳明氏の名訳による必読のアンソロジー 」

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